展覧会と 誰にも言ってない願望
美術館や博物館に行くのが趣味のひとつである
こういう展示なら足を運ぶみたいな こだわりは無い
たぶん 日常から離れた空間に身を置くというだけでも、いい気分転換になっているのだと思う
「知的な人になった気がする現実逃避」とも言える笑
特に好きなのは
100年以上前に描かれた絵を眺めているとき
その頃と今とでは、街の風景も 室内の様子も 日常生活のあり方も全く違う
でも 絵の前に立ったとき、当時の人と私は同じものを見ている
絵を通して 時空を超えたところにいる誰かと繋がっている
それが不思議で面白い
アート方面の専門的な知識は皆無で
たいていの場合、画家がどういう生涯を送ったかという大雑把なことを知っているだけなので
「好きなの1個あげると言われたら どれがいいかな〜」とか くだらないことを考えたりしている
もちろん家の狭さなんかは考慮に入れない。
複数の画家を同時に見るような展示の場合
「自分の肖像画を描いてもらうなら誰がいいかな」と考えたりもする
自分と同じように アート系のオタクではないが ふらりと美術館に行く友人がいるけど
こんなことを考えているのは私だけらしい…
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最近、この人に肖像画を描いてほしいと思ったのはダリ(妄想は自由)
「アン・ウッドワードの肖像」が すごく好みだったから
こちら富豪の奥さんらしいけど、私もこういうの描いてほしい (感想は自由)
普通に人物の描写をしつつ、ダリらしい非現実的な空間にいるところがツボ
現実と 別の世界とを自由に行き来できる人のように見える
ドレスの青いベルトが海に繋がってるのも 理由もなく刺さる
私もお金貯めて センスのいい絵描きさんに肖像画を描いてもらう♪
‥というのが密かな野望
相場がよく分からないけど笑
家族からは「死んだとき 片付けに困るから止めて」と言われそうな気もするけど
🖌️ 画家という 並外れた観察眼を持つ人が
自分を描いたら どんな顔になるのか見てみたい
優しそうなのか 勝ち気そうなのか、陰キャなのか陽キャなのか
王侯貴族の肖像を見ていると
立派に見えるように描いてくれという注文があり、その通りに描いたであろう中にも モデルの本質を炙り出していて
この人は市民にあまり好かれてなかったんだろうなとか、武闘派の服装だけど実は文化系っぽいとか 何となく感じ取れて面白い。
普通の人も肖像画を描いてもらったら
自分が知らない自分を見るかも知れない。
小説「ドリアン・グレイの肖像」が好きなこともあって
何となく「肖像画」というものに惹かれてしまう
でも 注文していい感じに仕上がっても、夜はちょっと怖いので カバーを掛けると思う。