マイナ保険証の導入は、当初は任意であったはずが、保険保険医療機関には義務化され、そのために、廃業する診療所が増加しているそうです。 これは、まさに本末転倒というべき事象であり、デジカル化を性急に進めようとした、デジタル庁を始めとする、政府の施策の誤りであると思います。現在の、医療機関の相当数は、デジカル教育は、受けていない世代であり、保険医療に対する研修はなされていても、コンピュータ・リテラシーは本人の努力に委ねられてきたのが、現実の姿であると思います。その上に、機器の導入や
11月13日に亡くなった、谷川俊太郎の書下ろしの連作詩「どこからか言葉が」の最近作「感謝」が17日(日)の朝日新聞朝刊に掲載されています。このネット時代に、亡くなってから4日たって生前の作品が、発表されたことになります。しかし、その詩には、作者の死の影が色濃く描かれています。 まだ生きているんだ~どこも痛くない/痒くもないのに感謝/いったい誰に?と続き、最後の4行に繋がります。それは、 神に? 世界に?宇宙に? 分からないが 感謝の念だけは残る という言葉でした。
石破首相は、就任した後、総選挙を経て、辛くも再任されてから、まだ日が浅い。一方、トランプ氏は、まだ正式に就任していない。このような二人が会って、一体何を語り合うのか。欧州各国の首脳は、まだ誰も動いていないのに、なぜ、先を競うように、面会したがるのか?日本は、アメリカの同盟国であっても、属国ではないはずです。もう少し、国内外の情勢を見極めてから、時機を見て、会談すればいいのではないか。いささか性急に過ぎると思います。
米国の薬が高すぎるのは、一部を除き国民が公的保険の傘に入っていないことが大きな理由であるとされています。わが国の場合は、国民のほとんどが公的保険に加入していますが、これは、患者の医療費が一部負担で済むばかりでなく、薬価を含むすべての医療費が、公定されているので、医療費を自由に決めることが出来ない仕組みになっています。米国の場合は、薬価のみならず、公的保険以外は、自由診療となっているので、結果として医療費が高くなっているのが現実の姿であろうと思います。80年かけて築いてきた、わ
国民民主党が自民党と協議をして「国民の手取りを増やす」ことを実現しようとしていることは、公約実現の手段として、認められますが、部分連合を企てる前に、国民の怒りのもう一つの柱は、「政治とカネ」問題であり、国民民主党もその解決策について、考えを明らかにしているはずです。そのことに触れることなく、党首会談に臨み、政策協定を結ぶとしたら、これは、本末転倒、国民の期待に背くことになるのではないでしょうか。国民民主党は、このことを忘れないでほしいと思います。
「常勝関西」とは公明党のスローガンの一つだったようですが、元々地域政党の拠点となっている、日本維新の会に大阪では全敗となりました。自公連携が裏目にでたことも、その理由に挙げていますが、むしろ、公明党のバックにいる創価学会の勢いが、池田大作氏の死去とともに、減退していることも、大きな理由なのではないでしょうか。あわせて、宗教と政治との関係について、統一教会事件後は、国民の関心が高くなってきたことも関連があるのではないでしょうか。「政治とカネ」問題以上に「政治と宗教」問題は憲法の
今回の総選挙で、世の中が変わることが、数値の上で明らかにされたと思います。自公は過半数に達せず、野党全体で、過半数を獲得したことになります。この結果が、今後の日本の政治の潮流を変えるものになるのかどうかが、関心の的ですが、こんな見方もできるのではないかと思います。それは、自公の指定席のうち相当数が自由席になり、比例区との重複候補者の中で、一部の「裏金」前議員が、あえなく落選したことで、比例区が少数党の救済策ばかりでなく、多数党にとっても安全弁となっていたことが証明されました。
今年の春、移籍とともに、起こったスキャンダルの最中に、大谷は「野球は(技術でやるので)、メンタルでやるものはでない」と冷静に語っていたのを、思い出しました。フリーマンは、ベッツが敬遠されたのを受けて、さらなる闘志を燃やし、逆転サヨナラホームランをたたき出し、史上初の快挙を成し遂げたのではないでしょうか。野球もやはりメンタルでやるものだということを見せつけた大一番だったと思います。
人口10万対の医師数が最下位の件である埼玉県には、防衛医科大学校しか国公立医科大学がないというのは、一県一医大が構想された時に、乗り遅れたのがその一因であると言えますが、同時に、県立病院の整備が遅れ、私立大学である埼玉医大や順天堂大学に医療の供給を依存してきたことも一つの原因ではないでしょうか。要するに、医療に対する自治体の姿勢が、稀薄であり、その結果が医療過疎県となってしまったと言えるのではないでしょうか。その対策として、今できることは、医学部を目指す県内の高校生を対象に、
確かに今年の活躍ぶりは、まさにスーパースターであり、年俸もそれにふさわしい額だと思います。しかし、10年間それを持続することは、とても難しいのではないでしょうか?そのことを考えると、彼の職業寿命とその後の生活設計を考えた時、「花の命は短くて、その後の暮らし如何せん」ではないかと思います。時間経済学の側面から、考察して下さることを願います。
ドジャースのリーグ優勝は、アメリカン・ドリームが達成された一例として、永く伝えられることことであり、監督の采配と選手の夢が、相互作用で素晴らしい化学反応を起こしたといえるでしょう。あとは、ヤンキースとの戦いに勝って、「世界一」になれるよう、日本からの応援も最高潮に達すると思います。そして、松井秀喜に続いて、大谷翔平が、WSのMVPになることを願っています。
ノーベル文学賞のアジア系の受賞者は、ほぼ6年おきだそうですが、そうすると、多和田葉子も小川洋子も、しばらくお預けということになりそうです。その間、健康に気を付けて、さらに健筆を揮れんことを願っています。
歴代第8位の在任期間で、岸田首相は退任しました。議員としての任期はまだ残っていますが、政治とカネの問題がすっきりしないままの交代劇となりました。そして、石破首相が首相になるや否や、早速衆議院解散、総選挙の運びとなりました。特別国会をたった九日間開催しただけで解散とは、まさに電光石火の早業というべきだと思います。解散権は首相にあるとは、よく言われていることですが、元来内閣不信任案が可決された時に、総辞職を選ぶか国会解散を選ぶかが、首相の決断事項であり、天皇の国事行為として、憲法
東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して「東京科学大学」が今日発足した。研究面では、人材的にも財政的にもこれまで以上に恵まれた環境になることが期待されるが、教育面、特に学部教育でこれまでとどこが違ってくるのか、あまり触れられていない。東京医科歯科大学の卒業者には、医師、歯科医師、看護師、臨床検査技師、歯科衛生士、歯科技工士の資格を取るための国家試験受験資格が与えられてきた。このことから、同大学の志願者はこれらの資格を取得することを目的に受験するものが大半であり、学部の教育もそ
逆転劇の一つの側面は、地方対都市の戦いに、地方が勝利を収めたと言えるのではないでしょうか。その出自からいえば、石破氏は鳥取県初めての総理であり、高石氏は京阪奈の一部である奈良県の出身です。人口分布からいえば、都市部は農村部をはるかに凌駕していますが、農村部にルーツを持つ都市住民は数少なくありません。東京の一極集中を是正しようとすれば、地方の振興策を考えて、実行しなければ、ますます都市、特に東京集中は止められないと思います。そんな時に、並み居る候補者の中で、かすかに土の匂いが残
東大、授業料値上げの事情 抗議デモ受けても、変わる大学行政: 大学の予算の中で、授業料の割合は、5%に過ぎず、その1割ほどを引き上げるという、今回の措置は、まことに「情けない」の一言に尽きます。何故、このようなことになるのか、これほどわが国の教育研究に対する貧しさを象徴している事象はないと思います。義務教育から高校まで教育費が、実質無償化されているのに、なぜ大学教育が有償であり続けるのか、ここで大いに論じて頂きたいと思います。