医療過疎県の解決法:埼玉県の場合
人口10万対の医師数が最下位の件である埼玉県には、防衛医科大学校しか国公立医科大学がないというのは、一県一医大が構想された時に、乗り遅れたのがその一因であると言えますが、同時に、県立病院の整備が遅れ、私立大学である埼玉医大や順天堂大学に医療の供給を依存してきたことも一つの原因ではないでしょうか。要するに、医療に対する自治体の姿勢が、稀薄であり、その結果が医療過疎県となってしまったと言えるのではないでしょうか。その対策として、今できることは、医学部を目指す県内の高校生を対象に、条件付きの奨学金を支給することで、他都県の医科大学に進学した医師のUターンを期待することではないでしょうか。