国民皆保険の有難さを知る
米国の薬が高すぎるのは、一部を除き国民が公的保険の傘に入っていないことが大きな理由であるとされています。わが国の場合は、国民のほとんどが公的保険に加入していますが、これは、患者の医療費が一部負担で済むばかりでなく、薬価を含むすべての医療費が、公定されているので、医療費を自由に決めることが出来ない仕組みになっています。米国の場合は、薬価のみならず、公的保険以外は、自由診療となっているので、結果として医療費が高くなっているのが現実の姿であろうと思います。80年かけて築いてきた、わが国の国民皆保険制度が、国民の健康増進に寄与していることは、疑えないことであり、その有難さを噛みしめるとともに、この制度の持続について、各界の理解を得るべく、知恵を出していく必要があると思います。