本末転倒
マイナ保険証の導入は、当初は任意であったはずが、保険保険医療機関には義務化され、そのために、廃業する診療所が増加しているそうです。
これは、まさに本末転倒というべき事象であり、デジカル化を性急に進めようとした、デジタル庁を始めとする、政府の施策の誤りであると思います。現在の、医療機関の相当数は、デジカル教育は、受けていない世代であり、保険医療に対する研修はなされていても、コンピュータ・リテラシーは本人の努力に委ねられてきたのが、現実の姿であると思います。その上に、機器の導入や個人情報の保護などに対する、負担は大きいものがあるのではないでしょうか。
たしかに、デジカル化を進めことも、一斉にシステムを構築することも、メリットは大きいことは分かりますが、ある程度の時間的余裕を持って進める方が、結局「急がば回れ」のことわざ通りではないでしょうか。12月2日から、従来の保険証は発行されないことになりますが、これからの、半年ないし1年の間に、コロナ対策並みのスピードで、対策を講じなければ、地域によっては、医療崩壊が起こる可能性さえ予想されるのではないかと危惧します。