目を閉じて耳を澄まして
真夜中
目を閉じて耳を澄ます
不安も浮遊感もそっとして
明鏡止水 今でも遠いけど
心はここに在るから
落ち着いて
今日はゆっくり眠るの
嫌いなものを理解してしまった
夜郎自大 鋭利さ過剰気味の君と僕
紛うことなき青さを思い出して薄ら笑い
記憶に蓋をしていた
言葉を長らく置き去りにした
春の夜の過ごしやすさに傾いて
静かに明日を見つめるの
君は遠い場所へ行って
そうそう会えなくなる
桜舞い踊り掌に落ちる
この幕は閉じてしまう
この季節はそういうものだからと笑ってみせる
その強さに嫉妬していた 憧れていた
受け取ったもの
伝えてくれたもの
一つ一つが鏡に映る風采を形作ってくれた
狭い世界が広がり月の美しさを認識できた
春
目を閉じて
耳を澄まして
眠り明日を迎えて
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