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茶室という宇宙体験

知り合いの方が開催された茶道体験会に行ってきました。

むかーし昔、通っていた幼稚園にお茶室があって、なぜかお茶の時間がとってもお気にいりだった私。

卒園して小学生になっても、お茶を続けたくて
幼稚園までお茶を習いに行っていました。
赤い自転車をぶっ飛ばして。

10歳にも満たない自分が、茶道のどこに惹かれていたのか、今となっては思い出せない。

お菓子を食べて、お抹茶を飲みたい。
目的がそれだけじゃなかったことを望むけど、純粋にそれだけだったのかもしれない、、
まあそれはそれで。

今日、久々に茶道を体験して、贅沢な時間を過ごしたというのが一番の感想。

柄杓でお茶碗にお湯を入れる
お茶碗を温めてお湯を捨てる
お茶碗を拭く
棗を開け
茶杓で抹茶をすくい
お茶碗に入れて
柄杓でお湯をすくいお茶碗にお湯を入れる
茶せんでお茶を点てる

今の動作だけに集中して、手を動かす。
自然と意識は今の自分だけに向いていく。

余計なことは考えない。
過去にも未来にも意識が泳いでいかない時間。

マインドフルネスをきっかけに改めて広く脚光を浴びる前からずっとあった時間。

政治談義にも利用されたであろう茶室。
こんなに研ぎ澄まされた感覚で交わされる会話はどれほど濃密でいて繊細だっただろう。

茶室は全部が詰まっている宇宙なんですよ。
亭主の方がそう言っていた。

宇宙の中で私が感じたことを記録に残しておきたくて。


お茶を点てる私

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