1月からでも間に合った23卒就活記録「人生の目的論」/読書感想
人生の目的論 宇都宮隆二
就活で非常にお世話になった。
就活の備忘録を残すとともにこの本の感想を述べようと思う。
まず、著者は宇都宮隆二。
YouTubeでこの人の動画を見つけ、その流れでこの本を買うに至った。
人生の目的を軸に就活しようぜっていう主義の元、若者に情報発信をしているいかちい怖いおじさん。
私はこの人の情報を鵜呑みにすることを大学三年の1月ごろに決め、就活を開始した。
・・・本の感想よりも備忘録を残したくなったので、そういうことにする。いつもそうだが。
インターン編
時系列的に述べていこう。
まず、夏のインターンは一つだけ応募していてそこに参加した。
教育業界に特に関心があったので、昔懐かしこどもちゃれんじで有名なBenesseの夏インターンに参加した。
ディスカッションがすげー難しかったことを覚えている。
慣れていなかっただけだろうけど。
冬のインターンは行ってない。
教育業界のベンチャー企業の選考に一つ参加していたと思う。
今思うとあの面接はかなり稚拙で落ちるに決まってるよなーという感じである。
なぜインターンにほとんど参加していないのか
おや、少ない。
明らかに三年生の就活生にしては活動量が少ない。
いつもの私なら、事前に準備をし、余裕をもって就職活動を進めているはずである。
真面目で計画性のあるあの子がどうして。
本格的に始めたのも一月中旬ごろである。一体何が。。。
卒業したら、特にどの組織に所属することなく生きていこうとなんとなく考えていた。
手段はなんでもいいから、適当に金を稼いで適当に生きていこうと思っていた。
とにかくどこかに所属するということに否定的だった。
集団行動は全く苦手でないし、嫌な思いでも特にない。
でも、なんとなくそういう気持ちが強くて、就活も斜めに見ていた。
そんなこんなでだらだらと興味分野の教育だけ就活に片足突っ込んで年末までやっていた。
就活にしっかり取り組み始めたきっかけ
ここで意識が変わったきっかけがこの本の著者のYouTube動画である。
就活をしよう、というタイトルのものである。
まあ簡単にいうと新卒なら、技術なんて何にもなくても企業に入れて、しかも色々教えてくれる。
フリーランスっていつからでもできるじゃんと。
今しか新卒カード切って企業入れないんだから、とりあえずやってみたらと。お得だよと。
まあ至極普通のことだけど、なんだかめちゃくちゃ説得力があると感じたから、心動かされたのだと思う。
そして、今ならこの人の説得力の理由を説明することができる。
しないけど。
昔の私はよくこの動画を見つけてくれた。
ありがとう、自分。
しかし、できることならばもう少し早い時期に見つけて就活に舵を切っていただければ、春の私はもっと苦労することはなかっただろう。。。
実行する流れについて
人生の目的論の手段的な側面の概要を述べよう(”手段的な”と修飾しているのはこれが薄っぺらい内容だと思われたくないためである)。唯一、この文章の中で著書の本文に触れているところである。
まずは、自己分析として白紙50枚に過去の経験を洗いざらい書く。
そして、共通点をその経験からいくつも見つける。
それを抽象化して、自分の人生の目的と位置付ける。
人生の目的をもとに企業をその足場としてどれが好ましいか選ぶ。
こんな流れである。
1月から始めた就活記録
とにかくまあこの本の考え方を軸に就活するためにはある程度の準備が必要で、そこからさらに業界研究や企業研究が必要になってくる。ゆえに、1月中旬に始めて、とりあえず3月に間に合わせようとするにはかなりの労力が必要であった。お金稼ぎを諦めてそれに取り組んだ。
2ヶ月間気合い入れて人生の目的を設定し、やっとこさ、いろんな企業にエントリーし始めた3月。もう就活終えてる人もいた。はやすんぎ。今から始めるんですけどとか思った。第一の壁、エントリーが思ったより通らない。意外と通らん。己の弱さを知る。
面接づくしの4月。
第二の壁、一次面接が意外と通らない。これがけっこう心にくる。別にいいもん、楽天なんて受かったってTOEIC800取るのめんどいだけだもんと心を落ち着ける。
最終面接落ちの5月。
もう〇〇会社受かって終わらせたーいと思ってたけど落ち。落ち込んだ、一日か二日だけ。立ち直るのがとても早くなったと感じた。数年前だったらもっと落ち込んでたのにメンタルが強くなってんだなと感じた。そして、藤井風のライブに救われる。あれは信仰できる。泣いた。みんな一人だけど一人じゃないんだよ←。
ようやく合格の6月。
1日から毎週とんとん拍子で面接が進み、〇〇会社に内内定をいただく。
大企業の社畜として社会人を始めることを決意。
3ヶ月間は将来が不安だったが、意外と人生どうにかなるものなのだと思った。こんなに落ちたからもうようわからん企業に入るしかないのかと萎えていたが、最終的には名の知れたところにとりあえず入れた。
安心感は大きい。ITに括ればエントリーした中ではかなりでかいほうであるため、後半で巻き返したイメージがなんだか自分の中ではある。
しゃかいのしの字も知らないようなだいがくせいのおもうだいきぎょうのよいところ
どの会社に入ってもそれぞれ苦悩はあると思う。
そこで自分の選択を肯定するべく大企業の良さを考えてみた。
正直、大学生の考える企業の良さは本当にごみである。
間違いない。
福利厚生がいいだの、、年収が高いだの、安定しているだの。
ただ、一つ間違いなく大企業、特に大手企業の良さがある。
それは、残りの大学生活を不安感なく楽しめることである。
これは覆らない。
まず、どこに就職するの?という問いに怯えなくて済むだろう。
また、いちいち内定した後に自分の会社を調べて不安になる必要もない。 就活生向けに作られた信憑性のない情報と評価だけで将来がなんだか担保された気分になる。
矛盾している。
大したことない評価だとわかっているのにも関わらず、それに評価されていればそれだけで落ち着く自分がどこかにいる。
自分軸で決めた企業のはずなのに。
残りの大学生活を将来の不安感に時間を使わずに、大手に入れた安心という淡い幻想・不確かな理想をふわふわ噛み締めながら過ごしていけるだけで今は十分である。
それからのことはそれから考えるとしよう。
今はふわふわしていきましょう。
就活中に大切にしていた言葉
私が就活をなんとか精神死ぬことなく続けられたことに大きく貢献した言葉がありまして。
「This too shall pass (これもまた過ぎ去る)」
どんな悩みもいつかは過ぎ去るから、頑張ろうねという意味です。
逆の意味にも使えます。
この幸せもいつかは過ぎ去るから、大切にしようね。
この言葉とっても好きです。
2022/7/11
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