なぜファンが必要なのか
新潟生まれ新潟育ち、ブランディングプロデューサーの亀山です。
Narashika(ナラシカ)という屋号でフリーランスとして活動しています。
今日のテーマは「なぜ今ファンが必要なのか」。
過去にも同じような内容でnoteを書いたこともありましたが、まだまだファンの必要性が伝わっていないなと感じることが最近多いので、改めて書いてみました。
どんなビジネスだろうと、お客さんが商品を買ってくれなければ続きません。
日本は毎年100万人ペースで減少し続けています。
ということは、お客さんの奪い合いが激化する。
その上で、価格で勝負すれば生き残るのは大手だけ。
さらに、便利なもので溢れている現代は、いくら性能が良くても買ってはもらえない。
つまり、価格が高くても、性能が劣っていても買ってくれるお客さんがいないと生き残っていけない。
そのお客さんこそ、ファン。
どんな業界だろうとファンがいないとやっていけない。
そういう時代に入っているんだと思います。
作れば売れた時代が終わっちゃった
亀山は「ブランディング=ファンづくり」と定義しています。今のところ。
ブランドとはファンがいる存在で、ファンをつくるプロセスがブランディングというわけです。
で、どんな業界であろうと、ビジネスをしていく上では、ブランディング(ファンづくり)が必要だと考えています。
なぜか。
昭和や平成までは、「商品を作れば売れた」という業界があったのは確かだと思います。
それは、モノが足りなかったから。
モノが不足していたから、欲しい人がいっぱいいて、作れば売れる。
そんな環境だった。
個人的な感覚としては、新潟ではまだまだこの「作れば売れる」と信じている経営者が少なくないと思っています。
例えば、農家さん。
田んぼ1haでこしひかりを育てれば、JAが買い取ってくれて、補助金も出て、何十万円の収入が入る。っていうのが見込めているのが現状。
今までもこういった環境が当たり前だったようなので、「作れば売れる」という感覚を持ってしまうのはしょうがないのかもしれません。
ですが、5年後、10年後はどうでしょうか。
日本の人口が毎年100万人ずつ減り続ける中で、これまでと同じように「作れば売れる」という環境がずっと続くでしょうか。
これは農業に限ったことではありません。
BtoBのビジネスをしている企業も、まだまだ「作れば売れる」という感覚を拭いきれていない経営者が多いように感じています。あくまで新潟県で。
だって、現状は売れているから。
でもでもでも、「今までは売れていたから、これからも売れ続ける」というのが通用しなくなってきました。
競合他社にお客を奪われ、急に注文が来なくなることだったあるかもしれません。
コロナのような感染症で、今まで通りのビジネスができなくなるかもしれません。
自然災害が襲ってくるかもしれもしれません。
今の時代は何が起こるかわからない時代とよく言われますが、亀山もそうだと思います。
今まで通用していたとしても、これからは通用しないことだっていっぱいあるはず。
あなたも、5年後、10年後を見据えて、周りの環境にどうやって対応していくかを考えてみてはいかがでしょうか?
機能や性能だけでは売れなくなっちゃった
人口が毎年100万人ペースで減少する、毎年のように自然災害が襲ってくる、コロナ禍によって、新しい生活様式が求められている。
要は、お客さんの数が減り続ける中で、外的要因が増えてきているわけです。
だから、今まで通りのビジネスでは売れない。
さらに、現代はモノが余っています。
先輩たちが血の滲むような努力を重ね、生活を便利にするモノがたくさん作られました。
テレビができて受け取れる情報が増えたり、クーラーができて夏場を快適に過ごせたり、冷蔵庫ができて食材を美味しい状態で保存できたり。
私達の暮らしは格段に豊かになりました。
で、現代はそういった便利なモノで溢れています。
そして、やってきたのが「断捨離ブーム」。
増えすぎたモノを捨てると気持ちがスッキリするっていう。
さらには、ミニマリスト呼ばれる、必要最低限のモノしか部屋に置かない人が増えています。
こういった時代の流れからわかるのは、もはや機能がいっぱいあるとか、性能が良いとかっていうモノはそんなに必要とされていないということ。
暮らしが便利にしたいと思って、たくさんのモノが生まれた時代から、心を満たす時代に移ったんだと思います。
だから、「作れば売れる」とか「良いものを作れば売れる」っていう時代は残念ながら終わっちゃった。
お客さんの数が減る中で、選ばれる存在になる
人口が減るということは、イコールお客さんの数が減るということ。
つまり、競合他社との争いが激しくなるということ。
さらに、機能がいっぱいあるとか、性能がいいモノをつくっているだけでは、お客さんは買ってくれなくなった。
こんな時代の中で、ビジネスをやっていくためには、競合他社よりも便利なモノをつくっていても先はありません。
さらに、価格で勝負しようとすれば、生き残るのは大量生産できる大手だけ。
つまり、中小企業が生き残っていくためには、「いいモノ」をつくるだけではダメ、さらに「価格勝負」もダメ。
そこで、必要なのがファン。
他社よりも性能が劣っていようが、価格が高かろうが買ってくれるファンの存在です。
要は、価格で寄ってきたお客さんは価格で離れていく、便利さで寄ってきたお客さんは便利さで離れていくということ。
だから、価格でも機能でもなく、「〇〇じゃなきゃダメ!」と思ってもらえるようなファンが必要。
ファンが増えれば・・・
低価格で勝負すれば、大手にはかなわない。
機能で勝負しようとしても、そもそもお客さんが求めてない。
だから、価格が高くても、機能がそこそこでも選んでもらえるようにならないといけない。
つまり、ファンをどうやって増やすか。
逆に、ファンがいてくれるなら、価格勝負から抜け出せます。
価格を安くしなくても買ってくれるのがファンなので、利益率アップが挑めます。
それに、ファンがいれば、リピート率が上がります。
お客さんの数がどんどん減っている現代では、どれだけリピートしてくれるかは、生き残るためには最も大切な要素。
会社が生き残るためには売上を上げ続けないければいけません。
めちゃくちゃ簡単に言うと、、、
売上 = 単価 × 数量
ですよね。
1個100円のペンが100本売れたら、10,000円の売上になるっていう単純な計算です。
ファンが増えれば、安売り競争から脱却して単価が上がるわけですから、売上が上がります。
さらに、会社は売上の他に利益を残さないといけません。
利益 = 売上 - 経費
経費として最も大きな金額がかかるのが、新規顧客を獲得するための広告費。
ファンが増えれば同じお客さんがリピートしてくれるわけなので、新規顧客を獲得する必要がなくなります。
つまり、広告費を削減できる。
だから、利益が増える。
長くなりましたが、人口が減り続け、モノが溢れている現代では、価格でも性能でもなく選んでもらえる何かが必要ということ。
その何かを明らかにして、ファンを増やしていくことがブランディングです。
どんなビジネスだろうとファンが必要。
つまりは、ブランディングが必要。
というのが、亀山の見解です。
あなたなどうお考えですか?
ブランディングプロデューサー
Narashika
亀山友貴