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空からの手紙 (3)
ベッドに入ろうとした時、ピロンと通知音が鳴った。暗闇の中、慌ててiPadを引き寄せ開く。
想いが通じるってこういう事を言うのだろうか。遠い世界に行った人、二度と交わるはずのない瀬川君からのメッセージが目の前にあった。
「 寄付ありがとうございます。もちろん、渚ちゃんの事覚えているよ。僕の方こそ覚えていてくれて、協力してくれて嬉しいよ。感謝してる 」
「 良かった、瀬川君の活躍は知っていたの。
空からの手紙 (2)
「 今年の役員大変よね。まあ、リモートで会議できるから学校行かなくて良いのは有難いけどさ 」
「 うん、でも運動会も無いし文化祭もないし。役員になっても何すればいいかわかんないのが困るよね 」
「 とりあえずマスクを新一年生に配る分作れたのが良かったわ。でも、協力してくれる人とそうでない人の温度差激しくない? 」
「 … 人それぞれだからさ、仕事が忙しくって余裕無い人もいるでしょう 」
「
空からの手紙 (1)
「 なんだかへこんだり、淋しい気持ちになった時にもさ、この空は好きな人と繋がっているんだなぁなんて思うと、嬉しい気持ちになるの 」
「 そうなんだ、君はそう感じるんだね。…僕は同じ空の下なのに、繋がっているその先の空の下で戦争があったり、貧しさに打ちのめされている子ども達がいるって事が苦しいんだ 」
サークルの合宿で、偶然一緒に見た空の色。海からの風を感じながら彼はポツンと言ったんだ。
「