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元飲兵衛がアレルギーを治したら生活からお酒が消えた



あの記事のその後は今、の備忘録です。

この記事を書いたのが2024.6

5月のGWごろに、両手のアレルギーがとにかくひどくなった。

熱を持って真っ赤にぷつぷつ、水疱だらけの両手のひら。

マスクの紐かぶれのせいで、両耳の裏からも滲出液が出てひりひり痛む。

どうにもこうにもマスクの紐と耳たぶの間にガーゼでも挟まないと、絶え間なく滲出液が出るので仕事にならなくなり、とにかく会社に進言してマスクをやめた。

当時の仕事は高齢者に接したり、医療機関に行かなければならないのでどこの業界よりも感染対策に厳しい。マスクマスク言われて白い目で見られる覚悟をしながら、いよいよ説明しなければならない場面にあったら自分の言葉で理由を言うつもりで、マスクをしないと決めた。

マスクをやめたら耳の滲出液は止まった。
皮膚が敏感になっているときは、とにかく刺激を与えるのをやめないと治らない。

薬を飲むのが好きじゃないので漢方薬局に行ったら、ドクターストップがかかったのでお酒もやめた。

漢方薬を3か月くらい飲んでだいぶ良くなったので飲むのをやめて、そのあと食事管理を徹底していたら、数か月で完全にアレルギーが出なくなった。

子どもの頃からずっとしつこく治らなくて、ステロイドを何年間も塗りたくっていたアレルギーが。

西洋医学的に言うと異汗性湿疹(主婦湿疹)と呼ばれるものだ。手を家事などで使いすぎて、汗腺がぶっ壊れることで、手のひらに水疱が出続けるとてつもなく痒みが不快な皮膚炎。

皮膚科ではステロイドを出されるだけで、薬の強さがだんだん強くなるばかり。それにともなって症状のリバウンドもひどくなり、ついにステロイドランクの最上級、ストロンゲストのデルモベートを塗りたくっても、手のひらが爆竹で覆われたかのようにただれているのを見て

「ああもうこれステロイドじゃ治らんな、やめよう」と思った。

それが2020年くらいだったと思う。
そのころわたしは毎日コンビニ弁当を食べていて、食事もめちゃくちゃだった。


ステロイドのランク表
引用 https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_hifuken/qa/class_steroid/


ステロイドをやめて、とにかく生活で触れるものから刺激物をなくそうと、究極、いちばんひどかった時は両手にゴム手袋などをして、化学物質を排除しマグネシウムで洗濯をしたり、台所洗剤を無添加に変えたりした。食事もそのころ本格的に見直したらいったんきれいに良くなって感動した。が、お酒を常に飲んでいたので、前よりなんとなく調子良いけど完全には治らない、みたいな感じだった。




あれだけ何年も悩まされ続けて、一生治らないかと思われたものが、お酒をやめて食事を徹底的に整えたら症状が出なくなったことで、わたしは確信した。

やはりアレルギー治療のキモは、外側も大事だけど身体に入れるものと、腸の状態がすべてなのだと。

2021年くらいから、ちまちま食べ物を無添加に変えつつあったときに、気づいたら毎年ひどかった花粉症が発症しなくなっていた。そして去年、皮膚炎が治った。

両手が治ったとき、うきうきして、ひさかたぶりにビールを飲んだ。

へんな味だった。なんか美味しくないかも。
なんで今まで、これを美味しいと思っていたんだろう。

あんなにビールがすきだったのに、悪酔いするようになったり、ぜんぜん量が飲めなくなった。

そして、おさまっていた両手の水疱がぷちぷちと出て痒みが再発した。

水分は、東洋医学的に言うと「水毒」と言って量が多すぎるとむくんだり、身体を冷やしたりする。よぶんな水分を、汗とか尿で出せればいいのだが、代謝が落ちていると出せなくて、こういうふうに水疱となってむりやり外に出ようとする。

わたしの場合は「脾虚」と言って胃腸が弱いために身体に水を溜め込みやすくて、冷えやすくむくみやすい体質だったので、お酒との相性は最悪だった。

食べ物でキモなのは小麦。

小麦は今、あらゆるところで問題になってきているが、劣悪な品質の輸入小麦の農薬問題とか、腸もれ(リーキーガット)と呼ばれる悪影響が主なものだ。

ラーメン、パスタ、ピザ、うどん。

これらを何日か続けて食べると、とたんに水疱がぷちぷちする。

腸内環境が荒れるからである。添加物も同様で、チェーン店のあまり質の良くないものなどを食べたりすると皮膚が荒れる。ぜんぶ避けるのは無理でも摂らないに越したことはない。

ところでここまで読んで、あれ?異汗性湿疹(主婦湿疹)、汗腺関係なくないか?と思わないだろうか。

アレルギーを起こしている時の皮膚というのはかぎりなく敏感なので、外からの刺激がまったく関係ないとは言わない。でも、はっきり言って内面から身体を整えることに比べたらほとんど関係ないと言っていい。

食べたもので明らかに皮膚の状態が変わる。こんなに変わるのかと思うくらい変わる。

わたしの今の食生活は、主食が玄米(寝かせ玄米)を中心としたお米、麺が食べたいときは小麦の置き換えとして黄えんどう豆を使ったまるごと植物性パスタ。

パスタがだいすきなわたしにとって、これがめちゃくちゃ重宝する。



ラーメン、うどん、パン、ピザは食べない。
パンはあれば米粉。
でももともとパンが嫌いなので、そんなに困らなかった。
揚げ物はたまに。
調味料、食品はすべて無添加。

それを続けていたら、ほんのたまにちょっと変なものを食べたくらいではアレルギーが再発しなくなり、身体が変化したのかお酒も完全に美味しく感じなくなった。

酔う必要がないので気分だけ味わいたいときはもっぱらこれを一本飲むだけ。とても経済的である。




ビールを作る過程でアルコールだけきれいに抜いた製法で作っているので、かぎりなくビールに近いクオリティの味がする。

もしかしたらビールよりも美味しいかも。と思うくらい、今では冷蔵庫ストックの一軍になった。

ノンアルビールをいくつか飲み比べたけどいちばんお気に入りです。

あの黄金色でしゅわしゅわの、金曜日の夜に飲むビールの美味しさを思い出すと、なんだかすこしさみしい気もするけど、腸が整うとメンタルもなんだか整っていて、やけ食いとか、泥酔とかに縁がなくなった。

毎日コンビニ弁当を食べて、季節の変わり目ごとに風邪をひいてはパブロンさんのお世話になっていたわたしは、風邪薬を飲む一週間のあいだですらビールを飲めないことが耐えられなくて、そのうえいつも病院ばかり行っていた。

今では健康保険証はただの飾りと化していて、医療費はゼロ。風邪もまったくひかなくなった。

健康に投資することとか、身体を大事にすることってあまりにも軽視してしまうけど、この一年も経たない身体の変化を身をもって体験すると、やっぱり「身体は食べたものでできている」という基本的なことが大事なんだなと認めざるを得ない。

こういうことを言っていると

「めんどくさい」とか、「神経質すぎ」とか、「食べるもんないじゃん」とか思うと思う。

そのとおりなのだ。
わたしだってそう思っていた。
なんでこんなに食べるものないんだよ、と。

そんなに制限したら食べる楽しみもへったくれもないと思っていたし、知識はあってもラーメンばかり食べていた時期もあった。

でも身体は正直なのだ。
身体は重いし肌は荒れるし、むくむしメンタルはだだ下がる。

憂鬱になるほど完璧にやったら逆効果だけど、やっぱり質の良いものは単純に美味しい。

変化が楽しくなってきたので、最近はさらに徹底して、腸活にはげんでみようかと思う。

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