今日の買物#9 元気になると買物したくなる、買物すると元気になる
妻が入院しました
妻が入院しました。夏に入り体調がなんとなくすぐれないところに、ストレスもありダウンしてしまいました。急な腹痛もあるので病院に行き、診察を受けたところ、ある内臓に炎症反応があるとのこと。しばらく入院して痛み止めと抗生剤の点滴することになりました。入院期間は思ったより長めで2週間ほどです。入院して4~5日経過したのですが、痛みも治まり、抗生剤の点滴だけになりました。入院当初は痛みもひどく苦しそうでしたが、徐々に表情にも明るさが戻ってきたようです。そんなある日、妻がLINEで「病院の地下一階に売店があるから今度行ってくる」と送ってきたのです。
見たことのないお洒落なペットボトル
面会に行ったところ机の上にミネラルウォーターのペットボトルがあります。細身でスッキリしたデザインがお洒落です。「これ見て、お洒落でしょ、細身で持ちやすいの」と妻は言います。わたしは「え?これ病院の売店で買ったの?」と聞きました。「そう、こんなの売っているのよ」と妻。病院の売店というと、入院患者の必需品しか置いてないイメージが勝手ながら私にはありました。ミネラルウォーターも必需品として置いてあるとは思いましたが、こんなデザインのものがあるとは思いもよりません。病院の売店のイメージとはずいぶん違うペットボトルです。
元気になると行ってみたくなる病院の売店
妻が「売店に行きたい」と言ってきたときに、ふと、「ちょっと元気になったのかな」と思いました。病院の売店といえども、そこに買物に行きたいというのは、気持ちも身体も少し回復したということかもしれません。
妻が行きたいと言った売店、お洒落なミネラルウォーターを売っている売店をのぞきたくなって行ってみました。「そうか、元気になると、病院の売店に行きたくなるのか」ということが頭の中にありながら、売店の売り場を見渡すと「なるほど!」と思いました。コンビニでよく見かけるお菓子がいっぱい、駄菓子もいっぱい、しかも安価です。アイスクリームも売っています。ハーゲンダッツがありました。病院の売店は、はじめてではないけれど、「元気になると行ってみたくなる病院の売店」ということを考えていると、見知った風景も違うものに見えてきます。お菓子やハーゲンダッツは確かに楽しい。回復期の人がここで買物したいと思うのは、自然なことなのかもしれない、そんなことを思います。
元気になると買物したくなる、買物すると元気になる
病院で長期に入院していると、社会と離れた感じします。仕方ないけど、隔離された感じがします。今は治療に専念。すべては治ってからやればいい。そんな気持ちでいるけれど、少し良くなってくると。外の空気も吸いたくなります。実は、病院の売店は、入院患者と外の社会を結びつける通気口のような役割を果たしているのかもしれません。売店に来れば、ちょっと外の空気を感じることができる。お菓子を眺めたり、ハーゲンダッツを手に取ってみたり。そんなことが自分を少し元気にしてくれるのかもしれません。元気になると買物したくなる、買物すると元気になる。買物には、そんな力があるのかな、と思いました。
妻の入院は、もう少し続きます。早くよくなることを願っています。