やったことない、行ったことないに対して貪欲に生きる【30代うつ病の寛解目指す日記】
うつ病になってから2ヶ月半が経ちました。精神疾患の寛解を目指して日々あれこれできることを試しておりますが、なんだかんだあっという間に過ぎていました。
しかし正常だった今までの日々と比べると、大分時がゆっくりになったような体感はあります。辛い時間はそれだけ長く感じる、それもあるでしょう。苦しい時ほど早く過ぎないのは人間の心理ですからどうしようもないですが、それだけではありません。単純に濃厚な日々を送っているからだとも思うのです。
私はこれまで、外にも出ずに堕落した生活を送ってきました。家と仕事の往復以外は自宅でゲームや漫画、アニメなど、コロナもあり特にここ3年くらいは外にもほとんど出かけずに、毎日変わり映えのしない、刺激のない生活を送っていました。人間は何気ない日常を求めていて、最終的にはそれが一番幸福であるとよく言いますが、私はそうは思いません。変わり映えのしない日常を機械のように送っていると、間違いなく心が壊れます。
人間は、常に変わりゆく日常に刺激を感じていないと生きていけないのではないでしょうか。
死ぬまで何十年もこの生活が続くと考えた瞬間に、私はどうしても死がよぎります。変わらない日々は、脳で色々考える人間にとってはいいものではない。ただ死ぬために変化なく生きるなんて生活をつづければ、そりゃあいつかは精神疾患になってしまいます。
私はこの2ヶ月で、色々な初見を体験しました。どうせうつ病で体調悪く寝込んでいるなら、今まで全く興味が無かった事や行ったことがない所に、半ば自暴自棄的な気持ちで行きまくりました。親の実家に帰ったり、観光スポットに行ってみたり、お城を見に行ってみたり、知らない駅で降りてみたり、とにかく今までの自分が思いつきもしないこと、思いついてもやらないことをやりました。初見というのは、一回きりでありますがある程度刺激を得られるものなので、普段旅行も行ったことない、観光や歴史にも興味もない私が色々な初見を体験しました。これはかなりうつ病にも効果はあるんじゃないかと思います。外に出たくない気持ちを抑えて、行ってみるといいかも知れません。
ただ私の場合は、不安障害も併発しているので、とにかく何かしないと死ぬという焦燥感が外へ出ろと背中を強く押してくるからと言うのもあります。不安と焦燥感は、うつ病を促進させ、死に一直線に向かわせる最悪のコンボです。とはいえ何もしないのも確かに良くないので、私は色々知らないことを知って、行ったことのない所に行って、脳を誤魔化しています。家にいると色々良くないことを考えてしまうので、外に出て考えないようにするという側面もあります。
結果としてまぁ良くもないですが、悪くもない状態が続いております。新しい刺激が得られるのは心に良いのですが、外に出て人を見ると色々考えてしまうのでそっちで悪化もするし、正直な所とんとんですね。
でも行かないともっと悪い状況になっていたかも知れないので、この選択は良かったと思っております。
結論として、やったことない、行ったことないに対して貪欲に生きることは、精神疾患の患者にとってはおおむねプラスになるということになります。不安、パニック障害を併発している方は注意ですが、人の少ない田舎や静かな山間などでも行ってない場所はたくさんあると思うので、そういう場に行き、初見で刺激を体験すると言うことは精神に良いと思います。