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2014年7月の記事一覧
家族中毒:目を逸らせ
街灯ギラギラ、
夜更けの道はめまいを誘う。
逃れたい気持ちが家路を焦らせるのに、
近い距離が果てしない。
歩いているのは自分なのに。
視界は自分のものではなく、
誰かの目を借りているようだ。
うつろに、
視界は狭くなり、
交差点に飛び出る。
止まれ。
家族中毒:何枚も仮面を被って……
1枚
めくって中を覗き、
2枚
めくって中を開いて、
3枚
めくって核心に迫る。
はずれ。
「どれだよぉ」
「わからない。わからない」
「だってさ、私にも分からないんだもの」
なんて、
君は はぐらかすんだ。
・
心の中で ベロを出して微笑んで、
そのまた心で あざ笑う君は、
その奥の心で 仮面を作って、
心の最果ては、
???
・
家族中毒:私たちが罪を被る何時何分何十秒
目覚めると、
まだ 意識はうっすらしていて
階段を下りると、
そんな私を見た父が笑い
母の手からは
彼女らしい温もりのコーヒー
タバコで一服して、
幸せだ。 今日も一日が始まった。
・・・
外にでるとガソリンランマーの音が
勤労青年の聴力を吹き飛ばす。
お疲れ様ですね。
だけど彼は笑う。
それは、
同じメットのおっさんがくれる
冷たいコーヒーがあるから、
幸せなんですよね。
・
家族中毒:一つの軸だけで回っている
数多の車 力強く 通り過ぎる。
かっぽする音 音色を成して 溢れてる。
だが、不要は排除。
失礼だが必要はない。
必要なのはただ一人。
だから全ては平面的で、
色彩すらもはっきりせず、
鮮やかに私の視界に切り抜かれたのは、
まるで君だけだ。
さぁ!
払われたらこけてしまう 片足で!
パレードのように賑やかに!
回ってみましょう 片足で!
二人して
モディリアーニ
家族中毒:光の繭に包まれて
祭りのように昼は心が踊る。
踊れば踊るほど、喜びは光となって、
一つ また一つ 心の中に蓄積される。
感じているのだ。
この理不尽な夕方を。
夜に訪れる暴虐を。
だからこそ笑い、
この昼を全力で生きる。
喜びと幸福を蓄積するために。
悲しい巣に戻っても、
へっちゃらであるように……。
しかし 足りない。
足りないから空想に更ける。
空想の世界を眺めて、
幸せを消耗しないように、