家族中毒:私たちが罪を被る何時何分何十秒

目覚めると、
まだ 意識はうっすらしていて
階段を下りると、
そんな私を見た父が笑い
母の手からは
彼女らしい温もりのコーヒー
タバコで一服して、
 
幸せだ。 今日も一日が始まった。
 
・・・
 
外にでるとガソリンランマーの音が
勤労青年の聴力を吹き飛ばす。
 
お疲れ様ですね。
だけど彼は笑う。
それは、
同じメットのおっさんがくれる
冷たいコーヒーがあるから、
幸せなんですよね。
 
・・・
 
子供相手に泥まみれ。
保育士さんも大変ですね。
男児が体に触れるのも性的に無理なのに、
結局こどもが好きだから、
ニコッて
笑ってしまう。
ちょっと幸せですよね。
 
・・・
 
仲良しの君達!
の中の君は、どうもイジられ役だ。
でも、最近は慣れてきたみたい。
 
返し方も上手くなったじゃない。
 
自分の在り方を知ったんだ。
 
たまに腹立たしいこともあるだろう。
だけど、皆と一緒にいると楽しくて、
幸せを感じてしまうんだね。
 
 
……。 ……。
 
 
ほら、
 
笑っているよ。
 
私達ついつい微笑んでるよ。
 
       君の命が消えても。
 
ほら、
私達、
笑っているよ。
    理解していると思っていたのに。
 
 
 でも、
 止め処がなさすぎる   だけど、ね。

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