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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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ようやくここまで来た。

こんばんは。
本日もお読みいただきありがとうございます。

日曜日の夜ですね。
明日から、また仕事が始まる方も多いと思います。
私も新たな部署への初出社です。

無理せず行ってきます。


さて、今日は心療内科の受診日でした。

11月中は研修のために地元を離れていたため、
約1ヶ月半ぶりの受診。

前回の受診から、抗うつ剤の内服を毎日から
3日に一回の頻度(時々飲み忘れて4日に一回)に
減らすことになり、この1ヶ月半を過ごしました。

仕事が始まり、環境も変わりましたが、
著しく体調が悪くなることは無く、
眠れないというようなことも起きませんでした。

そして、診察の際に
「この間はどうでしたか?」と医師に問われ、
上記のようなことを話しました。

すると、
「それは良かったです。
薬を減らしていますが、環境が変わっても
特にお変わりなく過ごせたのですね。

3日に一回の内服で問題無いということであれば、
次は内服せずに体調の様子を見てみましょう。」
と医師から言われました。

前回、内服の減量を言われた時は、
嬉しくて泣きそうになったと綴りましたが、
今回はホッとしたというような気持ちでした。

離脱症状が不安ではありますが、
医師から服薬中止という指示を
正式にいただけたので、
そこまできちんと回復している証拠かなと。

お会計の時には処方箋は出ず、診察料だけ。
薬局に寄ることなく、帰路に着きました。

まだまだ、安心はできませんが、
ようやくここまで来たのだなと、
噛み締めて泣きそうになりながら、
この記事を書いています。


話は変わって、今日12/1は「映画の日」。
ということで、
1000円で映画を鑑賞することができたので、
映画館に行ってきました。


鑑賞した映画は、懲りずに「ラストマイル」。
今回で3回目の鑑賞です。
このnoteでも感想を綴ってきました。

私はこれまで、
同じ映画を自ら進んで何度も観ることは無く、
友人に誘われたからといった理由から、
2回は同じ映画を観たことはあります。

なので、3回目の鑑賞というのは初の出来事です。

私はドラマ好きでもあるので、
大好きなドラマを制作された
スタッフ陣が手掛けた映画だから
気に入っているということももちろんありますし、
大好きな作品にお金を落として応援したいという
オタク心もあります。

けれど、
この映画をここまで好きになった一番の理由は、
今の私の心に深く刺さる物語だった 
ということです。

これまで大きくネタバレなどはしないように
感想を綴ってきました。


映画公開から約3ヶ月程度が経ち、
これまでは明かされていなかった
キャスト陣や場面のネタバレも
公式から解禁されたので、映画の内容について、
もう少し深くお話ししていこうと思います。


※以下、映画のネタバレ、
また物語の題材に自殺未遂の描写があり、
そのことについても触れているので、
苦手な方はご注意ください。







物語の舞台は某大手ショッピングサイトを
モチーフとしたような会社。
そして、荷物を配達する運送会社など、
物流業界を題材としています。

そこで突如起きた、届けられた荷物の爆破事件。


この爆破事件を犯人が起こすきっかけとなるのは、
ショッピングサイトの会社に勤めていた
とある社員の自殺未遂。

その社員は、
自殺未遂をした5年前から
現在も植物状態となっています。

その社員が、どれほど過酷に働いてきたのかという描写は映画では描かれていないので、
私たちは想像するしかありません。

高所から荷物が流れる
ベルトコンベアーへ飛び降りるのですが、
単に命を断とうとその行動を取ったのではなく、
「自分が飛び降りることで、物流を止めたい。」
という思いから来る行動でした。
「もう、この苦しい環境から解放されたい。」
という気持ちもあったのではないかなと思います。
けれど、飛び降りた数秒後には、
何事も無かったかのようにベルトコンベアーは
動き出し、人々も働き始めます。
1人の切実な想いは、
あっけなく散ることになりました。

自分は大丈夫だと思っていても、
人は追い詰められると
誰だって正常な判断ができなくなり、
こうするしか他に方法は無いという
普通では考えられない行動を取ってしまうのだな、
と考えさせられました。

メンタルに関する不調は、
身体的な病と比べると軽視されがちですが、
改めて、命に関わる危険な病だということが
広く認知されるべきだなとも感じました。


そして、主人公である満島ひかりさん演じる
ショッピングサイト関東センターの
センター長 エレナ。

「1年目、やりがいを感じた。
 2年目、順調。
 3年目、眠れなくなった。」

と泣きそうになりながら
エレナが語るシーンがあります。

エレナはカウンセリングを受けて、
薬を飲みながら無理して働いたことで、
体調を崩して休職を経験したという
描写もあります。

私も休職を経験した後に、この映画を観ました。

「日本人の真面目さ、勤勉さが嫌になる。」
というようなセリフがあります。

"真面目に働く"という本来であれば
良いことのはずが、
そういう人たちが病んでしまう、世知辛い世の中。

仕事が人生の全てでは無いのだから、
自分自身の心構えを変えていくことも必要ですし、この社会自体も少しずつ、
優しい世の中に変わっていくことを祈っています。


私自身の話に戻りますが、、、

家族や友人など
身近な存在に頼ることはできなかったものの、
医療の力はもちろんのこと
このようなエンタメに触れたり、
このnoteという存在にもとても助けられました。

"文章を書く"ということを通して、
身近な人には話せない想いの丈を
曝け出すことができました。

顔も名前も知らない方々ですが、
だからこそ色眼鏡で見られないという安心感から
赤裸々に綴ることができて、
時には優しいコメントや
"いいね"という陰ながらの応援、
一緒に苦しみを乗り越えている方々の存在に
励まされていました。

いつもありがとうございます。

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