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ナナシな生活

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頑固美容師な話

頑固美容師な話

子どもの頃から母親が行き着ける美容院に通っている。

小学校の頃に通っていた美容院は引越したせいで疎遠になってしまい、それまでナナシの担当だった人も辞めてしまったので行く気にもならなかった。

引越したさきの近くにかなりおしゃれな美容院があった。店長は若い男性でかなり気さくな人だった。

しかし、2年でそこに行くのはやめた。理由は簡単で、要望した髪型とは全く違うものにしばしばなったからだ。

「こ

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結婚式のあれこれ

結婚式のあれこれ

今まで5回ほど結婚式に呼ばれたことがある。

大抵がご利益のない簡易式の教会で挙式し、宴会場でパーティをする。

それまでに知らない人たちがスピーチをしたりする。多くが新郎新婦と同じ世代なので若い。あるいは上司だったりするが、きちんと空気を読んだりする。

問題はそれ以外の人たちだ。

従姉の結婚式の当日、ナナシは学校があったため遅れて参加することになった。親族の集合写真には間に合わず、制服で参加

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広告ぅぅぅぅぅ!!!ってなった話

広告ぅぅぅぅぅ!!!ってなった話

アプリを起動させると必ずと言っていいほど広告が表示される。

しかも長時間。

Youtubeやニコニコ動画ではそれが鬱陶しかったため、「プレミアム会員」になってしまった。

しかし、ふつうのアプリケーションではそうもいかない。

怪しげな外国製のアプリにクレジットカードや個人情報を登録するのにはどうも抵抗がある。

となると、必然的に広告が私たちの日常をむしばんでしまう。

とりわけタチが悪いの

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お風呂のあれこれ小話

お風呂のあれこれ小話

よくアヒルをお風呂に入れる漫画やドラマがあったので、昔、自分の家でも試したことがある。

波で揺れているアヒルを見ながらなんとなく癒されていた。

しかし、時々傾いて頭が水に突っ込んだりとすごい滑稽なシーンがやってくる。

アヒルの中に水が入ってしまって、そのせいで傾いてしまうらしい。

結局、隅っこに飾るだけになってしまった。

引っ越しのはずみで、アヒルはどこかへと消えてしまった。

私のアヒ

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約束を絶対に破らなかった親

約束を絶対に破らなかった親

子どものとき、遊びに行く約束をして親に予定が入ってしまい破られてしまった経験はあるでしょうか。

実のところ、ナナシの親は「NO」といえる日本人で、「できない約束はしない主義」でした。

そのため、約束できない日に絶対何も約束はしません。

その代わり、約束した日にはたとえ雨が降ろうが、親戚が死のうが約束を遂行していたものです。

そのためその日が「曖昧」ならば何も約束しないのが吉のようです。

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カリフォルニア縦断

カリフォルニア縦断

南はサンディエゴから北はサクラメントまで。カリフォルニア縦断の旅をしたことがあります。

途中下車はせず、ただ車でサンディエゴからサクラメントの中心街へとひたすら向かう話

留学時はサンディエゴの中国系アメリカ人の夫婦が持っていたアパートメントに住んでいました。

そこを午前10時に出発。結果的にサクラメント到着は午前2時ころ。およそ16時間の旅。

高速道路で風を切る。サンディエゴからロサンゼル

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肉肉しい話

肉肉しい話

アメリカに住んでいた時、肉が死ぬほど安かった。

日本のアメリカンビーフと比べると本場アメリカのお肉は脂はあるわ、でかいわ、10ドルで買えるわで安くて美味しかった。

日本はスッカスカ。国産の〇〇ビーフとかはかなり高い。

すごい肉・・・いや、国だと思った。

アメリカのAmazonフレッシュでは安価で冷え冷えの牛肉がすぐに届く。

フレッシュの肉は提携しているスーパーが産地直送のものばかりだった

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ロマンティックは急停止するもの

ロマンティックは急停止するもの

お付き合いしたことがそれほどないナナシ。

1度目は告白だけが目的化しており、その後ずるずると破局。

2度目は浮気されてご破算へ。

アメリカのようにダンスパーティー、日本だと後夜祭デートなどがあるわけでもなく。

普通は既にカップルが決まっていて、彼らだけが楽しむものだった。

「とりあえず彼氏が欲しい!」

というわけにもいかない。

大学時代の飲み会では男たちの目はさりげなくギラついている

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やめられないとまらない

やめられないとまらない

昔のかっぱえびせんのCMに「やめられないとまらない」ってキャッチフレーズがあった。

昔と比べて、今はやめるにやめられないものがたくさんになった。

小学生時代、正月の小遣いを近所のスーパーのガチャガチャに費やしたことがある。

当時は「ムー」的なものが流行っていて、チュパカブラとネッシーがどうしても欲しかった。

しかし、あたるのはモスマンとか、ビッグフットとかばかり。これではやめるにやめられな

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タイピングオブザデッド

タイピングオブザデッド

カタカタカタと、毎日パソコン画面に向かってキーボードを打っている。

これが20年前だと片手で人差し指でちまちまやっていたから驚きだなぁと思う毎日。

学校、大学、職場でカタカタカタという音、印刷機の音が木霊する。

人の声はあまり聞こえない。

不意に我に返ってあたりを見回してみると、画面を食い入るように真剣な表情でタイピングをしている。

「まるでゾンビ映画だ」

顔色の悪い人たちが、キーボー

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