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これぞ脳内私の世界
私がたまにメソメソと私に「人間みたいなことしてるの、出来ないのから、面白くない……」とか言ってくる事がある。
私は、やれやれと溜息をつく。
なんの事はない。
私は決まりのないものから、決まりのないものを生み出すのは上手なのだが、決まりのあるものを美しく使いこなすのがド下手なのだ。
説明書読まなすぎ。
物覚え悪すぎ。
知的な人達というのは、道具(知識)を使うのが上手である。
私は知的なものから受ける、感覚的な刺激が好きなのでその側でウロチョロしていることがあるのだが、そこで組み立てられる美しい設計図には参加できないのだ。
だって、私が参加するとクレヨンでたちまちお絵描きをしてしまうわけだから。
私はそれでも、凄く面白い事をした気分なのだが、完成された美のやりとりの前で、それはあまりにも幼いのである。
本来は、その知的さに憧れ、追い求め、成長していくのがいいのだろう。
洗練されていくものなのかもしれない。
それは、とても人間的な流れで、大きな成果へ繋がる道な気がしている。
けれど、私がそれを選ばない事もよくわかっているのだ。
地層は楽しい。
積み重なったものは美しい。
知ることは楽しい。
そして広がる目の前の宇宙は果てしなく、私はそこにダイブする。
目の前を煌めく星が幾つも流れて、どこまでだって自由だ。
けして形におさまらない風の生き方を、私は選んでしまうのだ。
どうしたって、吹いて遊ぶことを選んでしまうのだ。
私の星は「孤独をどこかで愛する」星だから。
私はそれを選ぶ私のことが好きだから。
きちんとした回路で世界は回っている。
美しい歯車が噛み合っている。
けれどそれは「社会」という枠をブチ壊した先にある。
私だけの世界なのだ。
どうしたって人間らしい、人間による、人間の美しい世界には入れない時がある。
私がクレヨンを持って歩いて、真っ白なスケッチブックでは飽き足らず、様々な壁や、様々な知識の詰まった本に悪戯書きをするのを見守っていられる人だけが残っていく。
アリスは迷い込んだ不思議の国を、自分で建国して自ら遊んでいるのが私である。
迷い込んだアリスは翻弄されるだろうが、こちらは遊んでいるだけ。どうして怒ったり、泣いたり、困ったりするの?と私がアリスに対して違和感を覚える。
という様をよく、見かける。
我ながら「せめて境界線をもう少しハッキリさせなさい」と思うのだが、ハッキリさせたら、それはそれで問題なのだ。
なんとも、難儀なものである。
さて、私は私のところへクレヨンとスケッチブックを握りしめ難しい顔をしてメソメソしに来た私に優しく話しかける。
「大丈夫よ。私の不思議の国で遊べる人もいるでしょ?アベコベが楽しい時と、きちんと積み重ねたものが楽しい時とあるのだから、私はアベコベをつくっておきましょう。きっちりきちきちに疲れたら、フラフラになって迷いこんで遊んでくれるわよ。」
私はそれを聞いて少し考えた顔をするが、たぶん全ては既に組んである。
「わかったー。」
大人しく粘土遊びが始まったのを確認して、私はやれやれと再度溜息をつく。
私と遊ぶと、だいたい皆疲れきってしまう。
本能的にそれを知るから、私は「一人で遊ぶ」癖がある。
そんな私が、思わず戯れつくというのは、それだけ魅力的ということだ。優しいのであろう。
私にとって。
noteの面々も、多々戯れつかれているかもしれない。
ほんと、どうも、ありがとうね。
いや、ほんと、菓子折り持って「ほんと、いつもすみませんね」ってペコペコしなきゃなんないほど遊んでもらってる気がするよ……。
私は私と私達だから、今回はふたりのやりとりだけど、もっとワチャッてたりして、様々なことが組み立てられてて、そのうちの一部とか、外で見たものを自分の中で落とし込んだものとか、そういうのをこうして書いてることが多くて、これはほんの一部なんだなーと思ってくれたら嬉しいな。
何だこの記事。笑
ま、メソメソしに来た私がいたことも書いときたくはあったし、いっか!
ヘッダーは私が代わりに描いたのでイマイチだ。
「お茶会に向かうところみたいなのがいい。ちょっと硬いけど。」
だそうだ。やはり私が描いた方がいい。
ただ、花みたいな犬みたいなのは自分でも気に入った。
たぶん、いちいち土に根が張るから歩くのは下手だろうさ。
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