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「縦型」の文章と、「横型」の文章

趣味の物書きである私(月ノ瀬 静流)のひとりごとです。
執筆をしながら思ったことを、つらつらと。
とりとめもなく、綴っております。


趣味の物書きのつぶやき

「縦型」の文章と、「横型」の文章。(注:造語)

「縦書き」と「横書き」ではありません。

「スマホ=縦型」で読むのに適した文章と、「PC=横型」で読むのに適した文章――という話です。


小説の話の前に、まず、この話の前提となる、動画の話を……。

少し前に、「今、流行り(=再生数の多い)投稿動画は、『縦型』で撮影した動画だ!」というテレビ番組を見ました。

「縦型」で撮影した動画というのは、スマホを普段使っている「縦長」の状態のまま、撮影した動画のことだそうです。

これに対して、スマホの向きを変えて、テレビ画面のような「横長」にして撮影した動画が、「横型」の動画です。

今まで「横型」の動画投稿をしていた人が、あるとき、撮影テーマは変えずに「縦型」の動画を投稿したら、ぐんと再生数が上がったというのです。


では、「縦型」は、どこがスゴイのか!?

実験のため、その番組では、同じ内容の短い動画を「縦型」「横型」で作成し、流してくれました。


「横型」の動画では……

どうやら、外国の風景のようです。
遠くのほうで列車(時代がかった古い感じの外国のもの)が走っていくのが見えました。
私が、「へぇ~、外国が舞台なんだ」と、思っていると、馬車が大写しになって、人物が乗っているのが見えてきました。どうやら、この人物がこの動画のメインキャラ? のようです。

――というところで終わりました。


「縦型」の動画では……

画面中央に、どーん! と、馬車が大写しになりました。
迫力ある馬の様子が映されて、それから、馬車に乗っている人物が見えてきました。

――というところで終わりました。


縦型の動画は、横型の動画を切り取って作られたように感じました。
初めに見えた列車は、全部カットされていました。



「縦型」は、「横型」と比べて、
「大迫力!」「主題が明確!」「展開が早い!」そうです。

そして、一気に集中する。
そのために、長時間見ることは出来ないそうです。(という解説がありました)


このふたつの動画の違いの説明を聞いたとき、「ネット小説と同じだ!」と思いました。

余計な前フリを入れるよりも、分かりやすく。そして、短時間で終わる。
そんなところが、最近のネット小説(スマホで読まれることが多い)と、似ているなぁ、と。


なるほど。
「スマホで見る=画面が小さく、移動時間などのスキマ時間に見る」という点では、動画も、ネット小説も同じなので、おさえるべきポイントも同じになるんだなぁ、と――物凄く、納得しました。


……でも、ごめんなさい。
私は、「へぇ~、外国が舞台なんだ」と思ったとき、「いい雰囲気だなぁ」「この動画に惹き込まれていくなぁ」と、感じました。
つまり、私にとっては、「横型」のほうが好印象……。

とはいうものの……。

私が「横型」を支持したところで、最近では、漫画も「縦型」が人気のようです。
「縦読み漫画」をいろいろなところで見かけます。


時代は「縦型」なんだなぁ、と思います。
人気を取りたかったら、「縦型」を意識したほうが良さそうです。

しかし、その一方で、私のような「横型」LOVEな人間は、残っていると思うのです。(願望)
そして、少なくなっていく「横型」作品の中から、自分好みの作品を必死に探し求めているのではないかなぁ……と。
密かに思っています。(というよりも、願っている)


こんな小説を書いています

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』 あらすじ
『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』 冒頭スクリーンショット(PC)

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縦書きが好きで、こんな記事を書きました


私については、こちらの自己紹介をご覧ください