『良いタイトル』って、なんだろう?
趣味の物書きのつぶやき
小説の顔ともいえる、タイトル。
タイトルの付け方ひとつで、人気が変わってくるとも聞きます。
では、良いタイトルとは、なんでしょう?
――という話は、非常に、センシティブなので……。
ここから先は、私が本屋に行ったときの『お話』です。
あるとき。
小説サイトでの主催ではない、とある一般公募で、私が勝手に注目していた作品が受賞しました。
少し経って、その作品が書籍になったときいて、私は本屋に探しに行きました。
実は、タイトルは、うろ覚えでした。
というのも、受賞時からタイトルが変更されたためです。
でも、それほど長くないし、たぶん、それっぽいのを探せば大丈夫だろうと、確認せずに出掛けました。
本屋に行って、新刊が平積みになっているコーナーに行って、私は固まりました。
目の前にある新刊、すべて(?)が、『君』と『僕』で、できている!!!
すなわち。
タイトルに、『君』と『僕』が入っている。
イラストは、顔がはっきりと描かれていない、少年と少女。
という本ばかりが積まれていたのです。
……私が探していたの、どの本?
* * *
私がどんな内容の小説を探していたのか、↑の話で、だいたい伝わっているのではないかと思います。
内容を書かずに伝わるのは、優れたタイトル(と、イラスト?)――かもしれません。
受賞時からタイトルが変更されたのは、そのほうが良いと、出版社(編集さん?)が判断されたからなのだと思います。イラストもまた、それが売れると。
受賞したばかりの、名前の知られていない新人さんの小説ですから、個性よりも、伝わりやすさを優先したのではないかと思います。
まったく知らない作家の作品でも、タイトルとイラストから、お客さんに「自分が好きそうな話だろう」と判断して買ってもらえるようにと。
今の流行からすると、『読者層に刺さる単語を入れる』のが王道――なのかな……。
……たぶん。
けど。
探していた本があったはずなのに、どれだか分からない、ってのは………………。
(いや、まぁ、結論としては、作者名で分かりましたけどね)