「優性遺伝」「劣性遺伝」という言葉は、5年程度の期間を経て、「顕性遺伝」「潜性遺伝」に移行されるそうです
趣味の物書きのつぶやき
昔、小学校で「双葉」と習ったものは、「子葉」という言葉で呼ばれるようになりました。
「初めに出てくる葉っぱ」が、必ずしも2枚あるわけではない。
植物によっては1枚のものもある。
そのため、言い方が変更されたそうです。
同じように、「優性遺伝」「劣性遺伝」という言葉は、今後5年程度の期間を経て、「顕性遺伝」「潜性遺伝」に移行されるそうです。
現在、「顕性遺伝」「潜性遺伝」は、推奨用語というもので、カッコ書きで「顕性遺伝(優性遺伝)」「潜性遺伝(劣性遺伝)」と表記するのが、望ましいようです。
「【優性】遺伝」「【劣性】遺伝」という言葉から、「優劣」がイメージされてしまうため、変更されるそうです。
変更の理由はもっともでありますし、良いと思います。
――しかし! です。
現時点で、「潜性遺伝」と、書いても、読者に通じない可能性が高い気がする!
今なら、圧倒的に「劣性遺伝」のほうが通じると思う!
……はい。
私が、作中で「劣性遺伝」という言葉を使いたいのです。
ですが、言葉が変わるというのなら、やはりそれに従うべきだと思うのです。
そんなわけで、時代の流れですから、ここは腹をくくって(?)、「潜性遺伝」と表記します……。
理由があって言葉が変わるので、そのこと自体は良いと思うのですが、趣味の物書きとしては、正直なところ、言葉の変更は、ちょっと困るなぁ……。
ちなみに、私は未だに、植木鉢から出てきた朝顔の葉っぱを見て「双葉が出た!」と言います。
今更、「子葉」なんて、言えないよぅ……。