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【読書】幸せな劣等感 アドラー心理学〈実践編〉向後千春著

アドラー心理学には、子供が産まれたのをきっかけに、23年前から、興味があり、セミナー、勉強会に参加したが、忘れたり、実践できなくて、今に至っています。

最近、むくむくと、アドラー心理学や、他の心理学を学びたいという気持ちが湧き起こって、この本に出会いました。

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数週間前に、苦労して読んだアドラーが書いた本『なぜ心は病むのか いつも不安なひとの心理』に比べると、とても、理解しやすかったです。

劣等感について


私は、学生の頃、劣等感を持つのは、よくない事と思っていました。

子供を産んで、パセージというアドラーの勉強会に参加して、劣等感は、自然な事だと知りました。

「劣等感」というのは、自分が持っている自己理想と現在の自己概念とな比較において生じる感覚です。劣等感を覚えながら、自己理想に向かって、優越を追求していく過程で、創造や貢献というような、社会的に意味のあることを成し遂げられるのです。               本書p62

劣等感なくして、成長はないですね。

ライフスタイルについて

ライフスタイルが4分類されるのは、初めて知りました。


⭐︎安楽でいたいタイプ

⭐︎コントロールしたいタイプ

⭐︎喜ばせたいタイプ

⭐︎優越でありたいタイプ


私は、優越でありたいタイプなのかと思いますが、コントロールしたいという気もあります。


仮想論


私たちは、自分が見たいものを見ていて、それで世界を理解した気になっている。

それは、人それぞれ違うので、世間が怖いと思う人もいれば、世界の人々は、優しいと思っている人もいます。

その概念がその人の世界を作っています。


それは、常々、感じている事です。人は信用できないと思っている人は、実際に、騙された時に、自分の信念を固めるでしよう。


私が昨日書いた息子の中学校での出来事も、教師は信用できないという概念があったと思います。


負の感情の対処法


アドラーは、感情には、目的があって、起こると言います。

悲しいから、泣くのではなく、何か目的を達成するために、悲しく泣くのだと。

それは、相手をコントロールするためからもしれないし、かわいそうな自分を演じるためかもしれない。

泣くことで、これ以上責められない防御の意味があるかもしれない。

イライラは、何のために?

私は、娘に対して、時々、イラッとします。娘の言い方や、娘の言い分にも、イラッとします。

今回、この本を読みながら、なぜ、私は、イラッとするのだろうと、考えてみました。

娘の言い分がきついから、イライラしていると思っていたんですね。

しかし、この本では、私がすでに、イライラしていて、娘がイライラさせているのではないのでは、と気付きました。

考えてみると、私の中に、私にイライラする部分があって、それが、娘の言葉によって、引き出されるのを抵抗するように、イラッとしていたんです。

娘が私に怒るのは、部屋が片付いていないことや、ゴミの分別をきっちりしていないこと。

私は、以前から、家事、特に、整理整頓が苦手です。それが、とても、嫌だったんです。

劣等コンプレックスだったわけですが、最近は目をつぶって向き合おうとしていないのです。

しかしながら、誰も片付けてくれないし、いつも、片付けないといけないなという感情は、心の奥にあります。

それゆえ、いつも、責める自分がいて、自分で、傷つけていたのです。

私の感情は、私が起こしていると、納得できました。

今後は、イラッときた時に、根本の原因や、隠れた期待をちょっと冷静に探す時間を取りたいと思います。

話し合いの大切さ


アドラー心理学では、話し合いの場として、家族会議、クラス会議、職場会議などが、提案されています。

この本には、会議に参加するしないも、自主性に任されるし、決まったことを守るのも、その人と、いいます。守らない人がいてもいいと。

これには、驚きました。守るために決めるのに。

相手には、会議に参加しない、守らない、目的が何かあるはずです。    本書p 198

守らせようとすると、その人を責めて、人格否定までしてしまいそうになります。

話し合いとは、コントロールではなく、お互い理解し合う事だと、思います。

相手のいうことは理解できなかったり、受け入れられなかったりするのが普通という事を肝に銘じなければなりませんね。


アドラー心理学が分かりやすく、やってみようと思わせてくれます。時々、読み返して、実践します。


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