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アルジャーノンに花束を(読書感想文)

 教室の生徒さんが読んだと言われていて気になったので、即図書館で予約。これをモチーフにしたドラマを観ていたので内容を知った気になっていたけれど、ちゃんと原作を読みたい、と思って読んでみた。

 感想として、本で読んで良かった。本の方がより細かい描写があってチャーリイの想いや混乱が伝わってきた。

 最近読む本読む本、人の過度な承認欲求といつまでも満たされない人たちが描かれているけど、どの時代も人間は承認欲求の塊で、大好きな人に無条件で愛される体験は大切。この本を読んで更にそれを強く感じた。

 子どもを無条件に受け止めて愛したいけれど、本当にそれが正しいことなのか。周りの人の目や社会の流れの中でもがく親のことも考える。私もよくわかる。常に自分は間違ってるんじゃないか、って気がする。

 間違った情報や思い込み、世間の目で自分を見失ってしまうことの恐ろしさ。こんなに情報が豊富な時代でも、人の思い込みはあまり変わらない気がするけれど。
 
 自分はどうありたいか。本を閉じても頭の中でチャーリイは私に問い続け、しばらく考える時間は続きそう。

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なみお
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