本屋になりたい(読書感想文)
図書館で他の本を借りる時にふと目に留まって借りた本。今の私に大ヒット。AIもすごいけど、自分の目もなかなか感度が良いぞ。
最近AIが勝手に私が欲しそうな下着とかイベントとか服とか押し付けてくるけど、こちとら自分に対する感度は高いもんでな!おまけに天邪鬼でな!自分のアンテナだけを頼りに生きてます。ごめんね、AI。
ということで、沖縄で小さな古本屋「市場の古本屋 ウララ」を開いておられる方のお話。本とこの方の話が淡々と綴られているだけなのに、なんだかすごく心地良くてサラサラっと読んでいたら、なんだか自分の仕事感や生き方にも繋がるものを感じて、グッとくる。静かにドラマチック。
そして最後の方に近付く程ダイナミックに心に迫ってくる言葉。それまで静かに見え隠れしていたこの方の気持ちを感じて、ファミレスでこれを読んでいた私は連れが来たことにも気付かない程、目も心も釘付けになっていた。
誰かのため、とか夢とか目標とか...そういうことではない気がしていた私にタイムリーに『ただいたいから、そこにいるんだろう』を突きつけてきた本。
私の英語教室も、誰かのためというよりは自分の居場所なんだと思う。ここにいたいから、ここにいる。それが私を含む多くの人にとって同じことってだけなんだ。そしてそれを続けていたら、自分でも気付かない間に小さな炎が心に灯っただけなんだ。
======================
<心に残ったフレーズ・言葉>(順不動)
●コーヒーを飲んで休む。靴下を手に入れる。水道管を直してもらう。ジェットコースターに乗る。ピアノを習う。人に花を贈る。災害の復興を支援する。同じお金でいろいろなことができる。
●でも、みんなふつうの人だった。これと決めたことに打ちこみ、人に役立つかたちにしてお金に替えていくしくみをつくれば、お金持ちにはなれずとも暮らしを立てられる可能性はあるのだとわかった。
●お金はただの紙だけれど、価値があるとみんなが信じているから、お金として通用するそうだ。では本の価値はだれが決めているのだろうか。
●私が本屋でいられるのも、本が紙でできているおかげだ。