虎穴に入らずんば虎子を得ず(白文、書き下し文、単語、訳)
読み方:こけつに いらずんば こじを えず
(「はいらずんば」「ざれば」「こし」などバリエーション有り)
出典:『後漢書』
意味:危険を冒さなければ、成功は無い
【白文】
超曰
「不入虎穴、不得虎子。
當今之計、獨有因夜以火攻虜。
使彼不知我多少、必大震怖、可殄盡也。
滅此虜、則鄯善破膽、功成事立矣」
【書き下し文】
超曰く
「虎穴に入らずんば虎子を得ず。
当今の計、独だ夜に因って火を以て虜を攻むることあるのみ。
彼をして我が多少なるを知らぜしむれば、必ず大いに震怖し、殄盡(てんじん)すべし。
この虜を滅すれば即ち鄯善破膽し、成事をなす功ならん」
【単語】
超/漢の国の武将・班超(はんちょう)
鄯善(ぜんぜん)/≒楼蘭。シルクロード交易で栄えた国。
匈奴(きょうど)/中央ユーラシアに存在した遊牧民族やその国家。
多少/(小)規模
【訳】
班超が言うには
「虎の住処に入らなければ、虎の子を手に入れることはできない。
今現在の計略としては、夜に匈奴の使者の宿営を火攻めにするのみだ。
相手にこちらの勢力を知られなければ、相手は必ず恐怖に駆られ全滅するだろう。
この匈奴の使者たちを滅ぼせば鄯善国は驚いて、ことは上手くいくぞ」
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