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【FIRE資金の作り方】退職金は毎月わずか17000円の積立と同じ価値
私はサラリーマンをしながら、20年以上かけてお金の勉強や実践を続けてきました。
お金を「稼ぐ」「貯める」「使う」「増やす」「維持する」という目線で、あらゆる書籍熟読やセミナー受講することはもちろんの事、その内容を身に付けるために実践も繰り返してきました。
失敗も多く経験し、一時的には多くのお金も失いました。しかし失敗の都度、改善を繰り返すことで、結果的には億単位の純資産を作り、40代前半でセミリタイア達成することができました。
ここでは20年以上かけて学んだことの中から、FIRE・セミリタイア資金を作るために役に立つ考え方を紹介したいと思います。
今回は、「退職金は毎月わずか17000円の積立と同じ価値」です。
40年後の退職金2000万円の価値は
退職時に受け取れる退職金。最近では受取額の平均が徐々に減少しているとは言え、それでも全体平均で2000万円程は受け取れるとのことです。
私もサラリーマン時代はそうだったのですが、先輩・同僚と入社当時は以下のような会話をしたことがあります。
・当社は退職金を満額で2500万円超も貰える良い会社。給料の後払いの意味合いを含め、これだけ貰えるのは、従業員を大切にしている証拠。年金と合わせれば老後も安心。
・退職金をなるべく多くもらうためには、長く働かなければならない。年を重ねれば重ねるほど退職金は増えていく。若いうち辞めるとほとんど受け取ることができない。
しかし、本格的にお金の勉強を始め、投資や資産運用を始めていくうちに、上記の会話について違和感を覚えるようになりました。
そこで、ある時簡単な計算をしてみました。22~23歳で入社し60歳までの約40年間働く前提です。
その結果、
・退職金2000万円は、毎月約17,000円を運用利回り4%で40年間、複利運用したのと同じ
・運用利回りを少し下げて3%にした場合でも、毎月約21,500円を40年間、複利運用したのと同じ
つまり、毎月17,000円を積立て4%で運用すれば、40年後に2000万円になっている。
また、毎月21,500円を積立て3%で運用すれば、40年後に2000万円になっているということです。
退職金は固執するほどの価値は無いのでは?
上記の計算をした結果の率直な感想は以下のようなものです。
・退職金って金額自体に圧倒されていたけど、分解していくとそこまで大したことない。利回り3-4%というのは、労力を掛けなくても達成できる現実的なレベル。また、毎月2万円前後であれば自分でもできる。
・満額受け取る、またはより多く貰うためだけに長く働き続けるのはあまり賢い判断ではない
・自分の退職時まで会社がそもそも存続しているかは分からない。であるなら、自分で退職金見合いの資産は築くべき。また、しっかり勉強すれば利回りは3-4%以上で運用することも可能。
というような感じで、すっかり退職金に幻滅した記憶があります。
結果的に退職金をはるかに超える資産を作ってセミリタイアできましたので、この時の判断は正しかったと思っております。
また、期間が長ければ長いほど、複利運用のメリットを受けることができることも身をもって学ぶことができました。
まとめ
退職金2000万円の価値は、
・毎月17,000円を積立て4%で40年間の複利運用
・毎月21,500円を積立て3%で40年間の複利運用
と同じである。
上記であれば、個人でも築くことは十分可能である。
期間が長ければ長いほど複利運用のメリットを受けることができる。