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Vol. 285 子育て:「スマホで調べれば?」の微妙

 「スマートフォンで調べれば?」


これは先日、4歳の息子が放ったセリフだ。
窓に小さな虫がたかっており名前を聞かれたのでママ分からないな〜と答えたら、言われた。

「スマートフォンで調べれば?」

何気ない一言だっただけに母は衝撃を受けた。
息子にとって「分からない事」=「スマホ」になってるんだなぁ…(><)

しかし多分これには訳がある。
上記・花アプリが原因だ。

息子は花が好きで公園などに行くと必ず花の名を聞かれる。そこで花に詳しくない私は千葉工業大学が開発したアプリ『ハナノナ』を導入したのだ。これがあればスマホをかざすだけでどんな花の名前も調べれられる。

あまりに便利なのでパシャパシャやっていたら花を見るたび息子から言われるようになった。

「ママ、スマートフォン!!!」

ま、時代的に仕方のない事ではあるのだけどやはり複雑な気持ちになる。何故なら私は辞書が大好きだったから。

子供の頃、実家には百科事典や知恵蔵・広辞苑が揃っていた。そして母に口癖のように言われた。

「辞書で調べなさい。」

とにかく分からない事はなんでも辞書を引けというのが我が家の掟だった。結果、私は辞書が大好きになり、広辞苑をア行から読むような少女に育った。

18歳で上京する際、実家から持ち出した広辞苑
奥付を見たら1993年発行だった。
幾多の引越しを経て今も手元にある。
私にとってお守りのようなもの。


しかし令和の今、辞書が家に有りますという家庭はごく僅かだろう。もはや「辞書を引く」という言葉自体死語になりつつあるのかもしれない。

分からない事はスマートフォンで。
これを受け入れるべきか受け入れないべきか?
母は悩んでいる。




【猫ムスメより】
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