夜更かしと早起きは三文の徳


8月26日 雨→晴れ


夜中、岡野先生に「手品分類をするためには植物学がヒントをくれるかもしれない」という旨のLINEを送った。しばらくしたら返信が来た。吉田政幸『分類学からの出発』を教えてもらった。吉田政幸氏は岡野先生が図書館情報大学在学時の学長だったらしい。もともと物理有機化学の人らしい。当時、「図書館情報学」は学問として歴史がまだ浅いので、いろんな分野で活躍していた人が「図書館情報学」をいろんな角度から切り開いていた時代だったらしい。「図書館情報学」をつくってきた人世代に教えられていたのが今の岡野先生世代の人たちだ。
 そのほか、石井啓豊という人も紹介してもらった。岡野先生はこの人の授業をとっていたらしい。農学をやってる人で、まさに植物の分類とかをやってる人らしい。経歴が異常なのでぜひ一度見てみてほしい。(リサーチマップ:https://researchmap.jp/read0198322)「農学は、多領域の複合で目的指向、それが図書館情報学とは何かのヒントに」と書かれていて、今の私は逆輸入だなと思った。
驚いたんだけど、NACSISとか古典籍総目録をつくったのはこの人らしい。そのほかにもいろいろつくってる。意味が分からない。どんな仕事量なんだ。すごいな。「大事なのはデータベースを作ることではなく、データベースを入れてもらえるようにすること。」「人生は予測できない」らしい。おもしろいなぁ。岡野先生いわく、もっともと図書館情報学らしい先生だったらしい。今の30代半ば~50ちょいくらの人はこういう人たちに学んだりしていたのかと思うとおもしろい。きっと今の図書館情報学とは教え方が違うんだろうな。
しかもこの石井先生なかなか研究室にいなかったんだって。いないなーと思うと近くのベローチェってカフェにいたんだって。「研究室では研究できない。」「訪問者をさけるために。」
らしい。・・・まさに今の岡野先生じゃんと思った。石井さんの魂は岡野先生の中にも宿ってるんだなと思った。
 そのほか、小沢昭一とか高山宏、鹿島茂、南亮一さん、大場利康さんとか、たくさん紹介された。お腹いっぱいになるくらい紹介された。

いろんな人がいてすごいなぁーと思いながら、その裏で日記を書いて、投稿して3時くらいに寝た。

7時くらいに起きてnoteを確認すると、なんと西智弘先生がラジオで私のことを取り上げてくださっているのを発見した。びっくりした。(そういえば私はミス伊勢志摩だったんだなと思いだした。)ラジオで取り上げてくださったうれしさと、1年半くらい前の出来事を覚えていて下さったといううれしさもあったが、「手品のアーカイブ」について興味を持ってくれた、というのがすごくうれしかった。あと応援してくれてる人がいるのってすごく強いなって思った。「強くなれる」というか・・・。なんか、あたたかくて優しい気持ちが生まれた。「あなたを応援しています」ってちゃんと言葉にしようと思った。


https://note.com/tnishi1/n/n9263bac2ac0b


眠気覚ましに9時過ぎに朝風呂をして図書館へ向かった。情報資源組織論関係の棚に行き読み漁る。はぁ・・・。こんなにたくさん本を読んで、私は日々、何をやっているんだと思う。

13時半。お腹が空いたのでコンビニに向かう。遅かったせいか、見事に何も売っていない。迷ったが、カップラーメン(中華そば)に決めた。レジに並んでいると、肉が食いたくなってきて、もも塩を1本かった。いつものベンチへ向かう。
ひとりでカップラーメンを食べていると、らいあん君が来た。めずらしい。いつぶりだろうか。5か月ぶりくらいな気がする。最後にいつ会ったのかも覚えてないくらい久しぶりだった。10分くらい話していると、ねこ(通称)さんが来た。よくお会いするけど年齢も本名も知らない。奇妙な人だ。神道学科には変な人が多い。奴隷制度の話とか軍事戦闘機、独立国家の話、コロナの話、かっこよく言えば道徳や倫理の話なんかをしたように思う。
ねこさんは過激派だから好きだ。どんな話をしていてもおもしろい。さすがって感じがする。きっといろんなところでいろんな方々、考えに触れてきたんだろうなぁ。

そんな話をしていると国史学科の後輩(3年)が彼女とやって来た。このカップルとはよくここで会う。また少しすると国史の後輩(1年)がやって来た。らいあん君とねこさんと後輩と4人で道徳の話。・・・何だここは。道徳心のあるやつが一人もいないじゃないか。最高だった。みんな残酷でステキだ。あのくらいあの方がちょうどいい。

そんなこんなで15時になった。結局何の生産性のない話だったな。おもしろかった。いろんな考えに触れておくのはだいじだなと思った。

図書館に戻って作業をする。そろそろもう読まなくてもいい気がしてきた。あとはもう参考にするくらいでいんじゃないかな・・・。キリがない。

閉館まであと1時間のところで集中力が切れた。資料を返しに行くついでにブラウジングした。100~160をうろうろした。たのしい。「概念」を知るっていいよね。気になるのは手に取って開き数行読んで返す。最近はこのなんでもない本を読んでいるときがたのしい。それにこの時期のこの時間は本当に人がいない。ずっと立っているのも疲れるので、ほこりのかぶった足場用階段を近くまで持ってきて座る。適当に取ったらおもしろくて、気が付いたら一冊読んでた。あっという間に時間が来てしまった。

だらだらと歩いて帰った。なんだか冴えていて、いつもならイヤホンをつけて帰るのだが今日は何もせずに帰った。蝉、高校生、中学生、鳥、エンジン、虫の声、葉っぱの音、風、夕陽、光、影、雲、アスファルトのにおい、どこかの家の夕飯の香り、ドブのにおい。なんだかいろいろ感じ取ってしまって疲れた。


21時からは黒川さんがツイキャスでやってた「第1回手品個展」を見に行った。途中で回線落ちたりしたけど、すごくおもしろかった。黒川さんの演技動画のYouTubeリンクが数回に分けて送られてきて、視聴者みんなで見るという感じだった。よーいどんでみんなで演技動画見始めて、見終わったらツイキャスに戻ってくるって感じだった。演技は全部で4種類。「Next Stage」(パズル)、「Lilac」(ゾンビボール)、「わって、とかして、かきまぜて、」(シンブル)、「りあらいず」(落書きの手順)の順だった。演技の詳細は、戸崎さんのnoteをご覧いただければと思う。https://note.com/tozaki/n/n48ed7abcd42f


黒川さんは今、2か月に1回くらい同志社大学のHOCUS-POCUSで講師をやっているらしい。元気そうでよかったと思った。最近お会いしてなかったので、久しぶりに動いている姿を見れてよかった。黒川さんと初めて出会ったのは、6、7年くらい前なのかな。確か私が高校生のころで黒川さんは大学生だった気がする。なつかしいな。またお会いして話してみたいな。ソルトとかで黒川さんが持ってる団体とかで、ここ数年の学生マジックの動向とかまとめてほしいな。公開はできる範囲でして、とりあえず収集・整理したらいい手品史料になりそうなんだけどなぁ。当時この人がここで教えてたから、こういう人が数年後に育ったんだな、みたいなのを考察を後世の人ができるだろうし。あ、学生手品の相関図ほしいね。なんか駿さんとかめっちゃ詳しそうだな。現役の人の話も大事だな。飾らずに記録してくれる人おらんかなー。手品って演技つくったりする人はたくさんおるんやけど記録する人と残そうとする人がまじで少ないんよね。まぁそもそも残すためにつくられているわけではないので当然なんやけど・・・。


さて、そろそろ寝よう。明日は8時起きだ。

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