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ビジネス書が創り上げた私と殺された私。【77目】

久々にガツンとやられた1冊。

「ファスト教養」を読んで。

今の時代における
コスパ重視の学びと
本当の意味での教養について
書かれた1冊。

私は大学卒業後、
音楽の道へ進み、
結婚と子供ができたことを
機に島に戻りました。

そこから事実上、
社会に出たのは30歳の頃。

周りに対し出遅れを
強く感じていた当時に
のめり込んだ
ビジネス・自己啓発。

そのきっかけであった
ホリエモンや勝間和代。

その当時の自己啓発の
風潮が本書に説明されており、
納得と多くの気付きがありました。

当時の熱狂を
思い出させる
ある出来事。

島に帰る直前、
妻と一緒に参加した
都内のマタニティ教室。

出産という希望と不安を
誰よりも持つ妻を残し、
教室を途中で抜けた私。

向かった先は横浜。

「勝間和代のビジネス頭を創る
7つのフレームワーク力」

この本の出版日で
本人のサイン会のため
怒る妻を置いてわざわざ
横浜に行ったのです。

それほどのハマりよう。
もちろん、勝間さん著の
年収10倍アップシリーズも
読み終えている。

30歳まで読書なんて
した事ない私は、

「こんな本を読むオレかっけ〜!」

という、それはそれは
とても痛い奴だったのです。

あれから約15年間、
様々なそっち系の本を
読み漁り今に至ります。

「ファスト教養」には
私の15年間の思いが
見透かされたかのように
書かれていました。

原文から共感できた
いくつかの一文を引用します。

・慣れない環境の中で必死に、かつ焦燥感にかられながら一人前の営業マンなろうとする姿。

・ファスト教養にすがりながら脱落の恐怖と向き合う現代のビジネスパーソン。

・リアルタイムの新しいものを追えなくなった自己嫌悪は、自分の趣味そのものから遠ざける。

・「仕事ができない」人たちが、自分のポジショニングを変えるために「教養主義」に突っ走るのは頭でっかちになるだけ。偏屈で扱いにくい人間になる。

・ビジネスやお金儲けに関係しない物事を無駄なものと位置付ける姿勢。

・自分の狭い範囲で「無駄か」「無駄ではないか」を勝手に判断してしまう。
ファスト教養

私も、環境が変わるなかで
焦燥感と脱落の恐怖で
いっぱいだったと思います。

それで、どっぷり浸かった世界。

てっとり早く様々な
スキルが身につく!と。

かなり納得したのは、
ビジネスやお金に直結
しない行為を「無駄」と
決めつけていた事。

その考え方から
どんどんと自分の行動が
変わり今があります。

逆に、音楽をはじめ
リンクしていたファッション、
それに関する「好きだった事」
を否定するかのように封印。

本書を読みながら、
「そうだよな〜昔あれだけ
好きだったのに・・・」
と寂しくもなりました。

ビジネスパーソンは、
経営者は、一流は、
成功者は・・・

こうあるべき論によって
創られた自分は
本当の自分なのか!?

結果的に多くの事に
恵まれた今がありますが、
まだまだ感もいっぱい。

そして、

常に持つ「まだまだ感」が
一生満たされる事は
ないだろうなとも
感じています。

ただ、

コスパが高く感じられる座学
(読書・セミナー)だけでは
この先どうにもなりませんよ。

そう考えると、
ドツボにハマった
私を救い出してくれたのは
社会活動だったなと思います。

良い意味で中和され
相乗効果となった気が
するのです。

これからはどう生きるか。

同じところをグルグルと
回っていても仕方ないですね。

手に取る本が
ビジネス書ばかりの人は
是非読んで欲しい1冊です。

音楽をやってきた15年、
今の世界で15年。

振り返ると、
身についたスキルは
読書習慣と努力する事。

この二つが得られただけでも
ラッキーだったかも知れません。

15年の節目。

何だかタイミング的に
次の何かが訪れそうな
気がします。

noteもそのひとつなのかな。
目指せ15年継続!

ありがとうございました。

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