2018年 9冊目『働き方改革 個を活かすマネジメント』
ワークス研究所の大久保さんと産業ソーシャルワーカの皆月さんの共著です。
大久保さんが横で書いているのを見ていたので、概要は知っていたのですが、本になって手に取って、とても良い本だと再確認できました。
大久保さんは、働き方改革の最初のころから、働き方改革は、企業がイノベーションを継続的に起こし、個人が個のままで、その特性を生かせる社会になるためのきっかけだと論じていました。いわゆる働き方改革は時間短縮だけで意味がないという論者とは一線を画していました。
今回の本は、大久保さんが論じていた話の中間報告的な位置づけの本です。
長時間労働の防止や、多様な人材の活用といった「働き方改革」を具体的にどのように進め、職場に根付かせていけば良いのか。
それも実際に企業の現場や人材活用スキル、政策・制度に精通した2人の専門家が、それぞれが得意な職場のマネジメントと、人材のケアという2つについて解説しています。
今後、重要なキーワードとして「ジョブアサイン」を提示し、マネジメントの勘どころを学べます。
人材のケアについては、「インクルージョン」をキーワードに、フルタイムで全力で働ける男性社員を前提せず、様々な事情を抱えた社員でも全員活躍できる職場をつくる具体的な手法を学べます。
働き方改革について話をする方はもちろん、現場のマネジャー、従業員に手に取って欲しい本だと思います。
底流に人への愛があるのがかなり良いです。
私はある意味身内なので、アマゾンの書評を読んだのですが15名を超える、様々な立場の方々が、最高得点をつけています。
この本に書かれていることは、実践できそうです。
大局観も各論も学べるからだと思います。
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