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#短歌
『Green Slumbers』
草色のストール揺れて図書館の隅のテーブル君はまどろむ
(竹内亮)
頬杖でささえきれないまどろみの向こうであなたは数式を解く
(鈴木美紀子)
まどろみはほほえみに似て凍りつくどこへも行けぬ夢の魚たち
(倉阪鬼一郎)
目覚めたら喉が渇いていてだれも魚の頃の話をしない
(鈴木晴香)
一日の終をまどろむわたくしに今日を生き抜くわたくしが過ぐ
(中畑智江)
肉体を疲れに浸けて眠るまで壁に
『詩歌の卵』(浮遊式鶏卵輸送法)
砂利道を全力で漕ぐ前カゴの卵パックを宙に浮かべて 自転車で行った買い物の帰り道で、パック入りの生卵が割れてしまうことがたまにある。
安売りの卵は必然的に容器も安物だから仕方がない。
仕方がないのだが、今は夏だ。
夏だから熱気に直に触れた生卵は、すぐに腐ってしまう。
腐ってしまうのはつらいから、割れた生卵をその場で飲む。
一個ならいいのだが三、四個割れるとさすがにきつい。
卵が割れてし