どんど焼きって?行ってきたけど、お守り焼くのがイヤだった話😭🔥
いつも私の記事をご覧くださり、誠にありがとうございます!
今日は週に一回ゆるゆると続く、子育ての気づきの回。
そして、日本の風習を紹介する記事でもあります。
昔懐かしの正月の風習、どんど焼き。
さて、我が息子のトンデモ反応はいかに?笑
お楽しみください!
どんど焼きとは?
「どんど焼き」とは、飾っておいたお正月飾りやしめ縄、書き初め、昨年にいただいたお守りなどを、神社の境内地や地域の広場でお焚き上げする行事です。
お正月が終わった1月15日ごろ、縁起物を持ち寄って燃やし、家内安全や厄払いを祈願するという風習になっています。
昔から炎は穢れを清める神聖なもので、神聖な炎で縁起物をお焚き上げし、人々の家内安全、無病息災を願っていました。
また、どんど焼きには、正月飾りを目印に家にやって来てくれた年神さま(その年の神様)を、燃やした飾りとともに見送る、という意味合いもあるそうです。
おせちの起源を書いた記事でも年神様については触れました。
基本的にお正月は神様をお家に招く行事、どんど焼きは神様をお見送りする行事といえそうです。
お盆の送り火と、意味合いが似ていますね。
どんど焼きで焼いた灰は、家に持ち帰って、自宅の庭などに撒くと、縁起がいいと言われています。
古くは平安時代の宮中行事で、1月15日の夜に正月飾りや授与品をお焚き上げする行事(左義長)があったことが、「どんど焼き」の由来のようです。
我が子のどんど焼き、初体験!
どんど焼きについてご紹介したところで、つぎは、我が子のどんど焼き体験についてです!
今回、どんど焼きに行こう!と提案してくれたのは、義父。
子どもたちから見たら、おじいちゃんです。
ちょうど皆の休みの合う日曜日、どんど焼きの大きな炎を、孫たちに見せてあげたい!
と計画してくださいました。
郊外まで車を出してくださるとのこと、ありがたくご一緒させていただくことに。
実は、「どんど焼き」を見るのは、私も子供も、初めての体験だったので、ドキドキしていました。
いざ、どんど焼き会場に到着すると、広場にはお焚き上げのための大きな木のタワーが!
木や竹で組まれた大きなタワーは、ゆうに10メートルはあるように感じられます。
ここに皆さんの持ち寄ったお正月飾りや書き初めなどのものを一緒に入れて、燃やしていくのですね!
家族連れも沢山いて、子どもたちのテンションも上がります。
「どんど焼き!どんど焼き!」と楽しみにやってきた息子も、大きなモニュメントにビックリ!
「これ、全部燃えちゃうの?」と驚きます。
子どもたちには、「大きな木を燃やす行事」と伝えていたので、
「本当に大きいねー!」と、楽しそうに見上げています。
そこまでは良かったのですけどね……。
なんと受付にて、予想外のアクシデントが勃発‼
「どんど焼き、焼くの嫌だ~‼」
受付場所で、持ってきたお正月飾りを提出するように求められて、お正月飾りや使用済みのお守りを提出しようとした私たち。
すると、息子が一言。
「そのお守り、どうしちゃうの?」
そこで、「どんど焼きで燃やすんだよ」と伝えたところ、まさかの大泣き‼
「イヤだ~!!お守り焼いちゃうの、イヤ~~!!」
なんと、「大切にお祀りしてきたお守りを焼くのはとんでもない!」といった主張。
大粒の涙を流して抵抗します。笑
自治会のおじいちゃんが、「お兄ちゃん、お守りとお正月飾りはこちらで回収するんだよ」と声をかけてくれても、
「焼いちゃうんでしょ?ダメでしょーーー!!!」
とまあ、大きな声で抗議しておじいちゃんを睨みつけています。笑
確かに、「お守りのお札は大事なものだから、むやみに触ったり、遊んだりしてはいけないよ」と言い聞かせていたのは親です。笑
大切だと言い聞かされてきたお守りを焼くとは何事か‼️‼️
と、完全なるスイッチが入ってしまった息子。
「もうみんな、お守り焼いちゃダメだって言ってるでしょーーーーー!!!」
と、会場の人たちにも怒り始め、泣き始める始末。笑
ちらちらと注目が集まり、少し恥ずかしい。笑
みなさん、こんな時どうします?笑
一度スイッチが入ってしまうと何を言ってもダメなのて、しばらく木のタワーを視界に入れず、落ち着くまで気を紛らわせることに。
トホホ。
消防車体験が救いに……
とりあえず、どんど焼きの消火活動のために控えていた消防車があり、小さな子供たちを乗せてくれていたので、
「Tちゃん、消防車乗れるって!行ってみようよ!」と言って、気を紛らわせます。
それでも、
「消防車、火事になっちゃう!やっぱり焼いちゃダメぇ~~!!」
と言っておる。笑
仕方がないので抱っこでダッシュ。
憧れの消防車の前まで連れていくと、さすがに「乗ってみたい!」という気持ちが勝ったのか、息子は泣き止みました。
そして残念なことに、大好きな消防車であるにも関わらず、泣いて発狂していたため、妹の方が先に消防車に乗せてもらうことに。
泣いている兄を尻目に、妹は消防車に乗ってヘルメットまで被せてもらい、しっかりピースサイン。
兄の方は涙でぐちゃぐちゃになった後の写真で、ちょっと可哀そうでしたが、泣いちゃったのでしょうがないね。
これもいい経験でした。
再び、「どんど焼き」の意味についてご説明……
消防車に乗せてもらい、泣き止んだところで、息子に対し、もう一度丁寧にご説明。
「どんど焼きって言うのは、お守りのお札とかお正月飾りを焼いちゃうけど、それはお正月の神様を天にお返しする、という意味があるんだよ。」
すると、先ほどのヒステリーではなくなりましたが、
「でも、そしたらTちゃんのおうちにお守りなくなっちゃう……!」
とまだ納得がいっておらず、悲しそう。
確かに。笑
きっと昔の風習では、毎年初詣に行くたびにお守りを拝受していたので、家庭に溜まっていくお札を返納する智慧ができたのでしょう。
そして、捨てるのは申し訳ないため、お焚き上げすることになったのだと思います。
神さまだって、無理やり毎年お焚き上げしなくても怒りはしないと思いますが、ここは日本の文化・風習を伝えるチャンス。
なるべく分かってもらう方向での説得を試みます。
「お焚き上げすることで、Tちゃんたちみんなの幸福や健康もお願いする行事なんだって」
分かったような、分からないような不思議ない表情で首を傾げる息子。
そりゃ、5歳にはちょっと難しいか。笑
最後には、「大丈夫!焼いちゃった分、神社とかでまたお守りもらいにいけばいいから」
とお約束。
これが1番分かったようで、
「本当に?焼いちゃった分、すぐにお守り貰いに行ってね‼️」
と念押しされました。笑
焼いた直後から、再びお守りを必ずもらいに行く、という約束を何とか漕ぎつけて、一件落着。
大事にしていたお守りを焼く?
お守りを焼くことで年神様を天に返す?
息子にとっては意味不明な行事であり、まったくもって納得などできなかったでしょうが、ひとまず新しいお札を確約したことで、少し心が落ちついたよう。
子どもって、一体なにがNGボタンになるか分かりませんね。
いざ、どんど焼きスタート‼️
そして、息子への説得も終わり、どんど焼きもスタート‼!
はじめに、元日に起きた令和6年能登半島地震で犠牲になった方々に向けて、黙とうの時間が取られました。
やはり、年神さまを天にお返しするだけあって、お盆の火送りのようなイメージです。
犠牲に遭った方々の魂が、安らかでありますように。
被災地の方々が、一日も早く日常に戻ることができ、元気に復活できますように。
そんなことを祈りながら、子どもたちと手を合わせて合掌。
やはり震災後間もないためか、老若男女、熱心に祈っておられる方の姿が目につきました。
そして、黙とうの後は、いざ、どんど焼きの開始‼!
松明が点火され、木のタワーの土台の方に火が燃え移ります。
すると、松明からタワーの土台につけられた火は、あっという間に燃え広がり、下からメラメラと火柱が上がり、ものすごい勢いでタワーの上部まで炎が駆け巡ります。
火の昇ること、龍の如し。
どことなく、赤龍が天に昇っていくかのような勢いで、タワー全体が燃えていきます。
最前列に陣取って見ていた子どもたちもビックリしてお口があんぐり。
思った以上の迫力で、「パーーン!パーーン!」という竹の燃える音が鳴り響きます。
火はものの見事に燃え広がり、タワーに点火されてから5分程度で、全体が燃焼し尽くしてしましました。
あまりの火のまわりの速さと、その迫力にビックリ!
本物の火事になったら、人間なんて火には全く太刀打ちできないんだろうな~といった考えもふと頭をよぎりました。
同時に、昔からの風習で、お正月飾りやお守りをお焚き上げして、その炎が天まで届きますように……!と祈りを込めるのも、分かる気がしました。
それぐらい、天まで届くように燃え上がる炎は神秘的で、私たちの願いを聞き届けてくれそうな迫力がありました。
帰り道、さっそく息子と「お守りを燃やしてしまった分、直ちに新たなお守りをいただいてくること。」という約束をして、帰路に着きました。笑
息子へ伝えたいこと
さて、今回の件や、火をめぐる事件を踏まえて、息子に伝えたかったことは以下の通りです。
火でモノを燃やすという行為は危険なため、普段は絶対にしてはいけないこと。
どんど焼きではお守りを焼くけれど、それは失礼な行為ではなく、お正月の神様を天にお返しするために行う風習である。
どんど焼きは、みんなの幸せを願ってはじまった正月行事で、昔から穢れを清め、生命を生み出すと考えられてきた。
どんど焼きなどで行われる「鎮魂の祈り」を通して、地震などの災害で犠牲になった方々を「痛む」ということ、人々の幸福を「願う」ということを知ってほしい。
こんなあたりでしょうか。
すべてのメッセージを息子や娘が理解できる年齢だとは思いません。
ただ、経験を積んでいくことで、天に思いを馳せる習慣を身につけ、人の幸福を願う人間へと、大きく成長していってほしいな、と祈っています。
どんど焼きのお話から、息子の勘違い、そして鎮魂など、さまざまなテーマに話が広がりました。
皆様にとって、何らかの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました☆
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