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マルクス・アウレリウス『自省録』ポイント解説④

この記事をご覧くださり、本当にありがとうございます。

先週に引き続き、マルクス・アウレリウスの『自省録』について取り上げていきたいと思います。

マルクス・アウレリウスって?『自省録』って?

という方は、ぜひ前記事もご覧くださいね!↓↓

さて、『自省録』と言えば、通常版はとても内容が重厚で、ゆっくりと深めて読む必要があります。

参考までに、通常版の『自省録』はこちらです。↓↓

とはいえ、『自省録』の内容は膨大で、全てをご紹介するのは大変です。

そこで、「超訳・自省録」を教材に、さらにポイントを絞ってお伝えしていこうという企画になります。

現在まで3回に渡り、超訳版第1~6章の解説をしています!

前回までの復習はマガジンの方をご覧くださいね☆↓↓


今回は第4回、超訳版7章から5選のご紹介になります‼
ご紹介したいポイントが多かったので、一章分のみの解説となりました♪


第七章 毎日を人生最期の日として過ごせ


118.不運を気高く耐え抜くことは幸運だ

「私はなんて不幸なのだろう、こんなことが起こるなんて」

いや、そんなことはない。

「私ははなんて幸せなのだろう、こんなことが起こっても苦痛からは解放されているし、現在に押しつぶされてもないし、未来を恐れてもないのだから」

こういうことは、誰にでも起こることだ。

だが、こんな状態のとき誰もが苦痛から解放されているわけではない。

ではなぜ、あれは不運ではないのに、これは幸運であるといえるのだろうか?

なにかつらい目にあったときには、いつでもつぎの原則を忘れないことだ。

これは不運なことではない。この不運を気高く耐え抜くことは、実に幸運なことなのだ

辛く悲しい出来事があった時には、「私はなんて不運なのだろう、こんな目にあうとは!」と思うのではなく、「私はなんと運がいいのだろう。こんなことに出会っても、悲しみに押しつぶされず、現在も恐れず、未来も恐れていない」と思うこと。

通常版では、「ひろやかな心を持ち、自制心を持ち、賢く、考え深く、率直であり、謙遜であり、自由であること」。

これらの徳が備わっていると、自分の分を全うすることができる、とあります。

どんな苦難・困難にも押しつぶされず、それをむしろ「幸運」だと思い、思慮深い心で乗り越えていきたいものですね。


120.最高の復讐とは

最高の復讐とは、自分自身が相手のようにならないことだ。

通常版では、「もっともよい復讐の方法は、自分まで同じような行為をしないことだ」とあります。

あんな人みたいになりたくないな……という相手と、気づけば同じようなタイプになり、同じような過ちを犯している、という人間にはなりたくないものです。

人のふり見て我がふり直せ」。

自分を陥れ、苦しめたような相手がいるならば、その人と同じようには絶対にならない!と心に誓い、魅力的な人間になることが一番の復讐にもなる、とマルクス・アウレリウスは言いたいのでしょう。

マルクスにもなにか、悔しい事でもあったのかな。


126.幸福は自分の行動にある

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