双極性障害と猫
私は猫に救われ・猫に生かされている人間なので、今回は双極性障害の症状が劇的に改善した大きな要因である猫についてお話します。
『アニマルセラピー』?半信半疑でした
誰しも一度は「アニマルセラピー」というワードを聞いたことがあるのではないでしょうか。
結婚するまでペットをお迎えしたことがない私にとって、あまりご縁のないワードでした。
学生時代の友人は「猫を撫でると心が落ち着く」や「犬と遊んでいるとストレスが溶けていく」とよく話していました。
その傍らで友人の話を聞きつつ内心では「本当か?」と思っていました。
アニマルセラピーは『マジ』
双極性障害でメンタルがガッタガタになってしまった私は、猫に出会うまではおよそ人間らしい生活は送れていませんでした。
しかし猫をお迎えしてからは、躁鬱の波が徐々に穏やかになりました。
何か特別なことをしたのかと思われるかもしれませんが、全くそんなことはありません。
これだけでも自分の気持ちに相当な変化がありました。
【鬱期】具体的なメンタルの変化
まず猫と暮らし始めて変わったことは寝たきりの日がかなり減ったことです。
鬱期になると廃人と化してしまう私は、長いと2,3ヶ月家から出られないこともありました。
しかし、猫を飼い始めてから毎日の抱っこ、ナデナデタイムのおかげで「死にたい」気持ちが「生きていたら猫をモフれる…」というポジティブ(?)思考に変化しました。
また「自分が動かないと猫は生きていけない」という庇護欲が目覚めて、以前より活発に動けるようになりました。
お迎え当初まだ動けなかった私は、猫のお水とご飯を取り替えるのは『強制起床イベント』として捉えていました。
「猫は私がお世話しないと生きていけないんだ!」という気持ちは、私を奮い立たせました。
【躁期】具体的なメンタルの変化
躁期はとにかく「遊びたい!あれもこれも欲しい!寝る時間なんてない!」とパワフルエネルギーで満ちてしまい、無計画で他人に迷惑ばかり掛けてしまう人間になってしまいます。
しかし猫と暮らし始めてから様々なイベントに対して慎重な選択をとれるようになりました。
「ここで酒を飲みすぎて家に帰れなくなったら、猫がご飯を食べられなくなる……」や「必要のないものにお金を使ったら、猫が困ってしまう!」など、私の行動によって、猫が嫌な思いをする事実に耐えられなくなっていました。
その結果、気づいたら猫の快適な暮らしのために自分の行動を省みる機会が増え、浪費や無計画な行動がぐっと減りました。
猫が行動制限している?それでいいのだ!
旅行やアウトドアなど、外で活動する人にとっては猫ファーストの生活は窮屈に思えるかもしれません。
しかし私の場合、猫に翻弄されるくらいが丁度いいのです。
猫に噛まれ、引っかかれ、顔の上に乗っかられても
寝ぼけ眼でゴロゴロ喉を鳴らしながら、そっと私の膝に乗る猫。
これだけで「あぁ……生きててよかった…」としみじみ思うのです。
さいごに
猫をお迎えしたからこそ、今の人生があると思っています。
外で楽しめるようになったことも、少しづつお仕事ができるようになったことも、いつも猫が私のそばで癒しと幸せを与えてくれたから、一歩踏み出せたのだと考えています。
素敵なご縁に恵まれて、改めて「猫って最高だよな」と思ったので、生活の変化と猫について書いてみました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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