仕事のストレスによる強い不安、Apple Watchに救われる
◉不安障害もち、Apple Watchに救われる
仕事に行く前って、とても気分が重くなることがあります。
とくに不安障害などメンタルに強いダメージがあるとなおさらツラいです。
そんな不安が強い時、わたしは「Apple Watch」に救われたことがあります。
『Apple Watchって不安障害にも効くの?』と思ったあなた。
これはまだ、今よりもっと不安障害が強かった頃の話です。
◉仕事前、不安障害のツラい不安に襲われた日のこと
この日は午後からの出勤でした。
午前中は職場近くのファーストフード店でのんびり勉強して、気持ちを整えるつもりでした。
ところが午後からの仕事や今週の仕事が頭を覆い、不安が次から次へと湧き上がってきました。
なんとかこの時間を有効に使いたいとパソコンを開きましたが、不安が大きすぎてなかなか作業に取り掛かることができません。
そこで、気分を和らげようと、スマホの英語アプリで気をまぎらわすことに。
その間は気分も落ち着きますが、終わるとまた不安が湧き上がってきます。
時計を見ると、午前8時。
この頃は午前7時に出勤していたので、毎日昼までに5時間働いていたことになります。
不安障害をかかえている中、よく働けているなとしみじみ思います。
この時期は全般性不安障害を発症して2年ほど経っていました。
◆全般性不安障害(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
しかし、まだまだ回復には程遠い状態でした。
そんな中、こうして精神のギリギリのふちを毎日生き抜いていました。
そして、また不安が湧き上がってきます。
今日やらなければならない仕事を、自分はやれるのだろうか。
週末までにやらなければならない仕事を、自分はやれるのだろうか。
どうなってしまうのかわからない仕事を、自分はやれるのだろうか。
理論的に考えて答えを出すことはできても、不安が静まることはありません。
一旦、家に帰ろうか。
あるいは1、2時間少し横になって、気分を落ち着かせてから出勤しようか。
そんなことが頭に浮かびます。
こうして考えている間に、少しずつ午前中の時間が減っていくのも怖い。
どうしようか、どうしようか。
◉Apple Watchで「深呼吸」をすることで不安を軽減する
ふと、Apple Watchに「呼吸アプリ(※現在は「マインドフルネス」と名称が変わっています)」があったのを思い出しました。
画面上に浮かぶ映像の変化に合わせて呼吸を整えていく、とても便利なアプリです。
椅子に座ったまま目をつぶって、呼吸アプリを起動させます。
ディスプレイに表示されるガイドに従って、4拍息を吸って、8拍息を吐き出します。
心拍数を確認して、呼吸は安定していることを認識。
そして、これをなんども繰り返します。
少しずつ、気持ちが落ち着いていきます。
今この瞬間、呼吸をカウントして深く息をすることで、頭の中の猛烈なスピードで並行して湧き上がるいくつもの思考が徐々に減っていき、気持ちがクリアになっていきます。
不安というものは、まだ起こっていない先のことが頭を占めています。
それを「今」やることに集中することで、不安を静めてあげる。
そして、深い深呼吸は副交感神経を優位にして、気持ちを落ち着かせてくれます。
ようやく少し不安が和らぎ、パソコン作業を進めていきます。
時計を見ると、思ったより時間は過ぎ去っていないようです。
とはいえ、この呼吸法で一日頑張れるとか、そういった効果まではありません。
また手を止めると、不安が待ってましたとばかりにむくむくと湧いてきます。
そうしたら、また深呼吸を繰り返します。
そうやって少しずつ自分の気持ちが落ち着いていくのを、心の中で見つめていきます。
◉いつも頑張っている自分へのいたわりを大切にする
気持ちもだいぶ落ち着きを取り戻し、時計を見ると午前9時。
この頃は強烈な緊張と不安の中、2時間も仕事をしている最中です。
まだ、本格的に仕事が始まっていない時間です。
当時こんな状態で仕事をしていたのかと、自分の状況が恐ろしくて信じられない気分です。
今日の一日を、こうしてなんとかしのいでいました。
振り返ると、こんなにも頑張っている自分を労ってあげたくなります。
こんなにしんどいのに、よく昨日を、今日を生き抜いたなと。
頑張れない、頑張れていないと思う自分に、そんなに疲れ切ってしまうまで、よく生きてきたなと声をかけてあげたくなります。
与えてもらえるかわからない他人からの評価より、自分が与えられる自分へのねぎらいといたわりを優先することが、なにより大切だと感じています。
ひょっとすると、あなたもいろんな不安の中でも、なんとか生きて今日をしのいでいるかもしれませんね。
自分の頑張りを一番知っていて、一番気持ちをわかってあげられるのは、自分自身。
なんとか毎日を生き抜いている自分を大切にして、なんとか今日をやり過ごして、なんとか明日も生きていきましょう。