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積みに積まれて主人公


積み上がる漫画を眺めながら、
人生について考える。
こんな主人公のような毎日だったらどれだけ刺激的だろう。

毎日毎日普遍な日々を送る私は、
漫画で言うとモブ的な立ち位置なわけで。
主人公のような人達は今日もテレビの中で笑ってる。

人生1度きり、自分だけが主人公だ!
なんて綺麗事を言う人間は何人も見てきた。
そんなことはないと気付いたのは
高校生くらいになってからだろうか。
私も案外夢見がちらしい。

その頃と唯一違うことといえば、
手元のコーヒーはブラックになり、砂糖はいらなくなったこと。
ミルクは…たまに入れる。
苦味だけじゃなく、ゆったりと眠りたい時は
ミルクに頼る。
大人になりきれてないってことかもね。

漫画を積み上げる。
こんなに買ったのね、私。
完結している作品もあれば、
まだまだ先が気になる作品もある。
本棚の奥を探してみれば、1巻しかない作品もあって。
表紙が気になって買ったけど
続きが気になることもなく買うのを止めたあの作品。
今や、映画化もしてる大ヒット作品。
あの作品を書いた方は、紛れもなく人生の主人公ね。

フッと笑ってコーヒーを飲む私。

でも、その人生って、誰の?

私の人生で彼女は主人公ではないわ。
なら彼女の人生では主人公なのかしら。
いえ、きっと彼女の人生にも別の主人公が存在している、そんな気がする。

でも、きっと彼女は、いつか誰かの人生の主人公。

ならばいつか私も、誰かの人生の主人公になれる日が来るのかしら。
そんな日を楽しみに生きてみるのも、悪くない。

明日はコーヒー豆からコーヒー挽いてみよう。
それだけで、何だか明日が変わる気がする。

どうやら、今の私も少々夢見がちらしいのです。

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