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行動変容しない内省文の4つのワナ

前回は、反省して「できなかったこと」を見るのではなく、「できたこと」を見て、その経験を深く内省することが大切という解説をしました。

その「内省」とは経験から学び次の行動を見出す思考術であり、目標達成や自分のありたい姿を実現することにつながります。

できたことノートのワークシートやできたこと手帳では右側のページに記述できるようになっています。

ただ、その内省文の4つの要素
<①詳しい事実 ②原因の分析 ③本音の感情 ④次なる行動>が十分でなく、次の行動が見出せず、結果として、いい方向に行動が変わらない状態に陥ることがあります。

今回は、内省文を書く時の4つのワナ(失敗パターン)について解説します。

【パターン①詳細なし型「面倒くさがり屋」タイプ】

「詳しい事実」の記述が不十分で、思考が浅くなってしまうタイプです。
このワナを脱出するためには、できたことを詳細に見ていきます。

4W1Hを使って記述すると簡単に状況が把握できます。
・When(いつ)、Who(誰と、誰に)、Where(どこで)、What(何を)、
 How(どのように)行って、結果何ができたのか詳しく書きます。

【パターン②分析なし型「ガッツ空回り」タイプ】

自分の経験を分析しないと新しい行動に結びつきません。ところが、深く考えずパッと結論を出すタイプの人がいます。気合と根性で「ガッツ」があることはいいのですが、気負って失速しやすい傾向があります。また精神論になりがちで視野が狭いままになってしまいます。

・なぜできたのか?その理由は何か?
・そもそも何のために行なっていて、その目的から見たら十分だろうか?

と考えると、今後どのような行動をすべきか思考が広がります。


【パターン③ 感情なし型「とらわれ」タイプ】

感情を抑えて出さない人がいます。”私はこういうタイプだから” と自分のキャラを決めつけ、「とらわれている状態」になっているのです。
 
内省文では、心のフタを開けて「本音の感情」を記述することで、行動に対して前向きに気持ちを上げることができます。

【パターン④ 行動なし型「評論家」タイプ】

内省文の最後の「④次なる行動」に記述がなかったり、書いてあっても次なる行動に結びつかない「評論家」タイプがあります。

実践されない行動計画として3つのNGワードがあります。

NGワード1) 願望や願望「○○したい」
 →「○○したい」は、「○○する」とポジティブな行動を書く

NGワード2) 精神論・根性論「○○を心がける」「○○をがんばる」
  →「心がける」「がんばる」は、具体的な行動を書く

NGワード3) 程度があいまい「しっかり」「きちんと」「積極的に」
  →「しっかり」「積極的」は、どれくらいやるか数値を書く

どうでしょうか。正しい内省の方法を習得して、目標達成やありたい姿の
実現に結びつきやすい効果的な行動変容を実践してみて下さい。

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