映画レビュー:22年7月の8本
・勝手にしやがれ
(1960年/フランス/ジャン=リュック・ゴダール監督)
ゴダールが20代で撮った、とか、映画史不朽の名作、とか、付加価値的な情報はいくらでもあれど、退屈なものは退屈。
・歩いて見た世界~ブルース・チャトウィンの足跡
(2019年/イギリス=スコットランド=フランス/ヴェルナー・ヘツツォーク監督)
コロナ禍で、のびのびと、行きたいところに行ける、会いたい人に会える、それがどんなに幸せなことか。そして、自らのやりがい・生きがいを見つけ、そこに命をかける。そんな人生をおくれたら、どんなに素晴らしいか。
岩波ホール最後の上映作品は、我々観客への、ありったけのエールだった。
・突然炎のごとく
(1962年/フランス/フランソワ・トリュフォー監督)
ラストの急展開びっくり。女性で身を滅ぼすやつ古今東西あってこわい。
・ベイビー・ブローカー
(2022年/韓国/是枝裕和監督)
哀しみをじりじりと炙り出すのが巧いよ是枝裕和。撮影も上手い。
・サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~
(2019年/アメリカ/ダリウス・マーダー監督)
やっぱり耳が聞こえない、のは、僕にとって恐怖だなと改めて。主人公を演じたリズ・アーメッドが、イスラム教徒として史上初のアカデミー賞主演男優賞にノミネート。劇中「俺は無宗教だ」というセリフがあって、演技といえど「無宗教」と言ったところが凄い(ムスリム界ではありえない)、と、ムスリムの友人が書いていたのを思い出した。見所は人それぞれ。そんな背景知らなかったら、スルーしていた箇所だもの。
・永遠に君を愛す
(2009年/日本/濱口竜介監督)
学芸会すぎて思わず笑ってしまった!(両隣の客も笑っていたw)濱口竜介だってこのアマ上がりの時代があるんだからがんばろう!とかえって勇気をもらえた。
・不気味なものの肌に触れる
(2013年/日本/濱口竜介監督)
これは上↑ のヴィジュアル見て判るように影舞。
・偶然と想像
(2021年/日本/濱口竜介監督)
これはプレイバック・シアター。濱口竜介なんなんだ。。。通ってきた手法と親和性がありすぎるぜ。。。
<了>