【料理エッセイ】業務用マルタイ棒ラーメンで作るネギ油そばが目玉飛び出るほどウマい! 真っ黒だけど意外と苦くないんです。
去年、わたしの中でベストバイな商品は業務用マルタイ棒ラーメンだった。一緒に買った創味白湯スープで無限替え玉を試したことは記事にして、お陰様でたくさんの人に読んで頂いた。嬉しい!
その後、豚骨スープがなくなってからも棒ラーメンだけはリピートしている。
インスタントの麺よりも生麺に近く、ストレートのツルッとした食感がいちいち楽しい。様々な場面で重宝している。
寒くなってからは鍋の〆に入れると間違いない。寄せ鍋でもキムチ鍋でも豆乳鍋でも、ちゃんとその色に染まってくれる。
ただ、最近、この麺の最強の食べ方を発見してしまった。
ヒントになったのは新宿・歌舞伎町にある上海小吃(シャンハイハオツー)というお店で食べたネギ油そば。
年末の忘年会で訪れて際、〆の炭水化物を注文する際、店長の玲子さんからオススメされた一品で、真っ暗に焦げたネギだけが載ったシンプルな焼きそばだった。
正直、まったくもって映えないので、誰も写真を取ろうとしなかったほど。ところが一口食べてビックリ! 旨味に脳天が直撃される。
あっという間に平らげてしまった。
また、食べたいなぁ。解散した直後からわたしはネギ油そばのことを考えていた。どうにか再現できないか。そんな風に思ったのは上海小吃で使われていた麺がマルタイ棒ラーメンに似ていたから。我が家にキロ単位のストックがあることを踏まえれば、試行錯誤で再現できる自信があった。
そうして年明け早々、わたしのネギ油そば修行が始まった。
家族はお餅を食べたいとわかってはいたが、ひたすらネギ油そばを作り続けた。一応、ネットで検索すると台湾式の油そばとしてレシピが紹介された。名古屋発祥の台湾まぜそばと違って、醤油で味をつけたネギ油と麺を合えるだけのシンプルなメニュー。たぶん、これこそ本当の屋台料理なんだろうなぁって感じ。
とはいえ、やってみるとけっこう難しい。いや、単純だからこそ難しいと言うべきか。ネギ油に味をつけようと醤油を砂糖を加えてみたら、焦げ過ぎて苦くなるミスが続いてしまった。
お雑煮を食べたいという家族の苦情が胸に刺さった。でも、いま、退いたら辿り着けるところに辿り着けない。わたしは自分の中の風流を封印し、ひたすらネギ油そば作りに邁進した。
結果、簡単かつ失敗のないレシピにたどり着いた。それは味付けした麺にネギ油を後から絡ませるという方法で、聞いてしまえばなんてことないけれど、既存のレシピを見ていたら思いつかないコロンブスの卵だった。
具体的に言うと、まず、フライパンにざく切りにした長ネギとサラダ油を入れて、弱火でじっくり火を入れていく。
このとき、不安になるぐらいネギを真っ黒にするのがポイント。長ネギは加熱するだけ甘くなるので、案外、苦くならないのである。
ネギ油ができたら、火を止め置いておく。その後、ボウルに調味料を用意していく。塩、砂糖、顆粒鶏がらスープを適当に入れる。
醤油、みりん、オイスターソース、ごま油をそれぞれひとたらし。これを混ぜておけばOK!
あとは茹でたマルタイ棒ラーメンと調味料を和えて、ネギ油そばを後からかけて混ぜるだけ。
仕上げに小ネギをふりかければ、完璧なネギ油そばの出来上がり。
これ、簡単だけど本当に美味しい。そんでもってめちゃくちゃ安い。肉もなにも入ってないからね。
とはいえ、アレンジで鶏油を入れたりしてもよい。わたしは鳥もも肉を使うとき、はみ出ている皮の部分を切り落とし、ポリ袋に入れて冷凍保存している。それを細かく切って、ネギ油を作るときに加えるとさらに旨味がアップ。
さて、レシピが完成したので、ようやく我が家はお餅を食べられるようになりました。めでたし、めでたし。
なんにせよ、業務用マルタイ棒ラーメンは備蓄しておいて損はなし!
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