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sanmanome
青春と葛藤がぎゅぎゅっと<犬がいた季節>
犬がいた季節 著者:伊吹有喜さん
「青春だね!」
カルピスを作って飲むたくなる高校生の恋愛の様子と、友人たちと夢中になった出来事、加えて多感な時期での家族関係が1冊にぎゅぎゅっと含まれています。
県内有数の進学校である八稜高校に白い犬が迷い込み、生徒が高校で世話をすることになりますが、「コーシロー」と名付けられた犬は様々な生徒の様子をそばで見守って・・・
なんと言っても、時代を反映して当時に流行った音楽や本、FIレース(あの、アイルトン・セナ☆)などが出てくることが興味深くて懐かしい!
昭和63年、平成3年、平成6年、平成9年、平成11年、それから一気に飛んで令和元年での物語がありますが、これはと言うのが、平成6年である第3話の「明日の行方」。
阪神大震災から命からがら避難してきた祖母を受け入れた家族の姿です。
大学受験を控えた高校三年生の奈津子がおばぁちゃんの想いに触れてコーシローを抱きしめ、新たに決意する場面。
明日がどうなるか、誰にもわからない。だから必死に学んで、これからこの手を変えていく。
私もこの奈津子(ナッちゃん)のことを思う存分に応援したい。そう感じた大好きな本となりました。🤗
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