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毒を解かすような語り口も<ストーリーテラーのいる洋菓子店 月と私と甘い寓話>

洋服を買いに行くと選ぶのに時間がかかってしまう。
しかしながら、本を選ぶ時は直感で決まる。

「これは本と運命的な強い結びつきがあるからじゃない?」と友人に話したら「いやー、そう思うあんたはめでたいわぁ」と笑われました😸

そんな私ですが、本日も直感で選んで正解だった本をご紹介します。📕✨

ストーリーテラーのいる洋菓子店 月と私と甘い寓話  著者:野村美月さん

本の表紙には、「月と私と甘い寓話」と大きく書かれて、
「ストーリーテラーのいる洋菓子店」とサブタイトルがついています。

私が惹かれたのは、こちらの文字。
ストーリーテラー?
洋菓子店に?

その疑問はページを開くとすぐ解消されます。

少し説明すると、赤字続きの洋菓子店を救ったのは執事のような振る舞いと「月から聞いたお話」をするイケメンです。
女性のみならず男性もイケメンに魅了されますが、一番近くにいる洋菓子店のシェフの糖花さんはどう思っているでしょうか。そこも見どころの1つです!


ひとは今を必死に生きていますが、誰にでも過去はあります。それは決して良いことではなかったかもしれません。しかしながら、諭すような語り口と舌がとろけるようなおいしさが重なるとその人が持っていた毒が消えていくのかもしれない、と思いました。

イケメン(カタリベさん)の語りはたくさんありますが、心に響いた言葉を1つご紹介します。

月は、太陽の光や雲に隠れて私たちの目に目えないときも昼も夜も変わらず誠実に、地球に寄り添っています。

見えなくとも、いつもそこにいて、地球に暮らす人たちを見守っているのです。

そう、今日も月🌙に温かく見守られていたと思います。


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