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食人木の暴走!子供の純朴な残忍性と創造性、なんだろうな? 映画人形アニメ「オテサーネク 妄想の子供」★4
不妊で悩む夫婦が、赤ちゃんのような形の切り株を育てることに。そして、その秘密をを知る少女。育った切り株は無尽蔵の食欲で…。チェコの民話をベースにした、ヤンさん長編第四作。
2000年 チェコ・英/132分 「OTESANEK」
監督・脚本ヤン・シュヴァンクマイエル
今回のも相変わらず、不気味で不快。ユーモラスでもあるけど。ほんと、上手いこと気持ち悪さが表現される。食や音など、生理的に受け付けないような、嫌悪感を引き出される。巧みです。絶妙。
今作の話の展開は、いたって分かりやすい。メインの子が、チェコの民話「オテサーネク(食人木)」の話をなぞっていくし。だいたい、その通りなので特に驚く展開にはならないのが、少々物足りない気もする。
「食人木」、「食人植物」モチーフの作品は他にも多々あると思うが、植物好きとしてはけっこう楽しく観れる。食人でさえなければ、上手いことつきあっていけるのに笑 むしろ人気出るだろうな、ペット的に。
こういう話は、世界各地にもあったりするんだろうか。民話、伝承、伝説。日本も植物の豊かなトコだし、そういうのあってもおかしくなさそうだけど。ないんかな。調べたら出てきそーだな。
この「食人木(オティーク)」見たとき、やっぱりマンドラゴラを想起する。引き抜いたときに超絶恐ろしい叫び声とか聞きたかったな。でも、もしかすると最初はほんとにただの木の根だったのかもな。
奥さんの赤ちゃんへの強い思いが「食人木」にさせたのか。細かい根を整えたり、水で拭いたりする様子を見ると、流木を愛でてるのと同じような感覚。愛を注ぎ過ぎたらモンスター化するのかな。
でもなんだか切なさも大いに漂ってる。奥さんも可哀そうだし、それに寄り添う旦那さんもそうだし。メインの子も。それになにより「食人木(オティーク)」も、純粋無垢だと思うのに…。悲劇か。
しかし!題名に「妄想の子供」とついている。もしかして、全部この子の妄想だったのか!?そう思うと、そう思えてくる。っていうか完全にそうなんだろうなー。これは「アリス」に通じるような感じかな~?
なので、きっとミケシュは生きている!
★\(^^)/☆
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