
小学校見学〜支援級知的クラス〜
長男は4歳のときに児童精神科で発達検査を受
け、軽度知的障害を伴う自閉症スペクトラムと診断されました。
年中さん11月、夫と2人で進学予定の小学校へ見学に行ってきました。
進学予定の小学校に再連絡
8月に市の教育委員会主催の年中向け個別就学相談会に行った後、進学予定の小学校に見学のため連絡をしました。しかし、9月は年長さんの対応でスケジュールが埋まっており、10月に再度連絡をして欲しいと言われていました。
「お忙しいところ申し訳ありません。現在年中で〇〇小学校に進学予定の♢♢と申します。8月に支援級見学希望のため電話をしたのですが、10月に再度電話をして欲しいとのことでご連絡いたしました。」
『ご連絡ありがとうございます。担当のコーディネーターに代わりますので、少々お待ちください。』
『お電話代わりました、コーディネーターをしております三村です。支援級は知的クラスと情緒クラスがあるのですが、どちらの見学をご希望ですか?』
「1月に受けた発達検査のIQが63で、もしかしたら境界線知能はあるかもしれないと言われています。どちらも見学させていただきたいです。」
『承知いたしました。診断は受けられていますか?どちらの病院でしょうか?』
「自閉症スペクトラムと診断を受けており、B病院で発達検査を受けました。」
『お子さまの心配なことはありますか?」
「保育園では集団指示が通りにくく、個別の声掛けが必要です。また、言葉が遅く、コミュニケーションが苦手です。」
『それでは、11月〇日以降の月・水・金の1時間目で見学していただきたいと思います。ご都合はいかがですか?』
「△日、×日はいかがでしょうか?」
『△日でお願いいたします。管理職が対応させていただきますので、職員室にお声がけください。』
いざ、小学校へ
初めて足を踏み入れる小学校、職員室の場所も分かりませんでしたが、案内板を見つけ職員室前の入口から校内に入りました。
暗いっ!寒いっ!古いっ!
電気切れてる?ってくらい暗い。廊下は外と同じくらい寒いし、建物は私が通ってた頃と全然変わらない。ここに毎日通うことになるのか…と複雑な気持ちになりました。
来場者名簿に名前を書いていると、職員室から先生が出てこられました。
『おはようございます。見学の方ですか?』
「おはようございます。支援級の見学に来ました♢♢と申します。」
『教頭の佐藤です。本日は私がご案内させていただきます。よろしくお願いいたします。早速、支援級の教室に行きたいと思います。』
支援級 知的クラス
職員室のある棟から外の廊下を渡り、支援級のある棟に来ました。普通級1年生の教室は職員室のある棟なので、交流級への移動は外の廊下を渡って行かないといけないようです。
知的クラスは全学年で3クラス。支援級の定員8人に収まるよう、近い学年を組み合わせているみたい。
朝の会は交流級での参加になるようで、教室には先生しかいませんでした。少し待っていると、知的クラスの1年生が戻ってきました。席につき、授業が始まりました。
席の配置は島型形式で、机の横には3段ボックスが置いてありました。中身は入っていなさそうだったので、パーテーション代わりなのでしょうか。
算数の授業で、時計のお勉強でした。先生が時計の針を動かし、「何時か分かる人?」と言うと、みんな手を挙げ、当てられた人が発言していました。
間違えても先生がしっかりフォローし、正解したら皆で拍手、誰も立ち歩くことなく落ち着いた雰囲気で授業が行われている印象を受けました。教科書を使用している様子はなく、先生がプリントを用意されていました。
教室に畳コーナーがあることに驚きました。おもちゃも置いてあり、リラックスできる空間があるのはいいなと思いました。いつも授業は少し早めに切り上げ、外で遊んだりするそう。「みんな外で遊ぶのが大好きなんですよ。」と先生が優しく微笑みながら仰っていたのが印象に残っています。
ロッカーは1人4つ使っていました。ランドセル、体操着、教科書、鍵盤ハーモニカなどと分けて置くことができるので、どこに何があるのか一目で分かります。
教室は視覚支援が充実していました。黒板にはその日の時間割が掲示され、毎朝確認するそう。
授業は国語と算数以外は交流級で受けるとのこと。オンライン就学説明会の資料には、1年生は週5時間程度交流及び共同学習をすると書かれていましたが、国語と算数以外って週5時間以上ありそう…また年長さんで見学に行くときに聞いてみよう。
感想
ここなら長男も安心して通える気がしました。私もあまり不安なく送り出せるのではないかと思いました。
気になったのは普通級1年生の教室と棟が違うところ。慣れれば気にならないのかもしれませんが、入学してすぐは「どうして僕だけ違う棟に移動しないといけないの…」と悲しい気持ちになるんじゃないかなと心配になりました。同じ棟になる学年もあるようですが、1年生こそ一緒の棟がいいのになと思いました。
さいごに
保育園と小学校の環境差にショックを受けました。建物は耐震が見直されただけで、私が通ってた頃と何ら変わらない。まだ和式トイレが50%以上あるそう。廊下は外にいるのかと思うくらい寒い。
私の住んでいる市は基本的に居住学区の小学校への進学となります。持家なので売却して引っ越さない限り他校へ進学はできません。でも、私立の小学校や建て替えや新校舎ができた小学校じゃないと、同じような環境のような気もします。
現実を受け入れて居住学区の小学校へ通うしかありませんが、子どもたちが長い時間を過ごす学校の環境整備が進むことを願います。
次は支援級情緒クラス、普通級見学のことを書きたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。この投稿を「いいな」と思った方は、気軽にスキ♡押してもらえると嬉しいです☺︎