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考えながら行動する=「考動」の勧め☆

 私は、どっちかと言うと、せっかちな方なので、何かやろうと思ったら、行動を留保することができません。

 この習性は、果たして生まれついてのものなのか、家庭環境がそうさせたのか、とも思いますが、素養はあったにせよ、どうも後天的に「読書」を通じて身に付けていった「第二の天性」のように思います。

 現在、読書習慣を持つ人が本当に減っているのはもったいないことだと心から思いますが、読書って本当にいいんです。

 ただし、読書を単なる趣味で行うだけならともかく、読書で得られた知見は、実生活の中で、軽~い気持ちで、小さなことからでも、試しに実行してみることをお勧めします。

 あの日本一のお金持ちの実業家の斎藤一人さいとうひとりさんは、もう何百冊の本を書かれているかわからないくらい本を出されていますが、著書の中で、次のような指摘をしてます。
 ※ちなみに、出された本のほとんどを購入し、読了していますが、本当にいい本なので、かなりの部分を人に上げちゃいました。そのため、家にはほとんど残っていません。どれも大変読みやすくて、精神の糧になります。

「いいこと聞いたら、すぐ実行。ほんとにすぐだぜ。」

 「鉄は熱いうちに打て」とも言いますが、読み終わった本は、まだ、頭の中に、その知見が残っているのですね。

 その「熱い」何かが頭の中に残っているうちに、行動を起こしてしまうのですね。

 また、最近、いろいろな研修を受ける機会があり、その研修の最後に、「戻ったら、何か一つでもいいので、必ず行動に移してください。」と、都度、伝えられるのを聞いて、これも同じことなんだなと思いました。

 その行動に移す際に、念頭に置くべきなのは、次のようなことです。

①簡単で、すぐ取りかかれそうな小さなことから、即“今日”から試しにやってみる。

②いきなり完璧を求めず、考えながら行動して、どんどん修正していく。


 例えば、簡単な例を出しますと、従来からある古典的なビジネステクニックである“To Do リスト”という手法を本で読んだとします。
 ※To Do リスト…やるべき作業に優先順位を付けて整理した「やることリスト」のことで、仕事や勉強でこれを活用すれば、抜け漏れの防止や業務の可視化、効率化を図ることができる優れもののリストのこと。

 最初は、①ノートや手帳に単に書き出すだけかもしれませんが、やっているうちに、②付せんに書きだして手帳に貼ってもいいんだとか、③終わった項目は、ペンで消し込むと何だかうれしいんだなとか、④優先順位は、必ずしも重要性の順ではなく、簡単な取りかかりやすいものからの方が、始動しやすいんだなとか、気付いていくものなんです。

 で、大切なのは、まず「小さく」「試しに」「軽~く」始めることです。

 日本人は、いい意味でも悪い意味でも、完璧主義者が多いようで、不思議なことに完璧主義者って、完璧を目指すあまり、準備ばかりに時間をかけて、一向にコトに取りかかれない人が多いようなんです。

 物事は、いきなり完璧を目指すのではなく、小さく、試しに軽~く始めて、考えながら行動して、どんどん修正していくのです。

 もしかすると、これは、間違いや失敗に不寛容な、日本の教育の悪しき「正解主義」から来ているのかもしれませんね。

 実際の世の中では、「本当の正解」なんてものはほとんどなく、どれもこれも「よりベターなもの」を目指して、考えながら、試しながら、修正していくしかないんです。

 「考えながら行動する。」これを「考動」と呼ぶ人もいます。なかなかいいですね。

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