仲嶺真

「頭からケツまで全部がオリジナル」「敵味方関係なく俺は愛する...これが本物のバイブス…

仲嶺真

「頭からケツまで全部がオリジナル」「敵味方関係なく俺は愛する...これが本物のバイブス」by輪入道 目指します。

マガジン

  • 社会心理学者のつぶやき

    ふと考えたことを思いつくままにまとめていきたいと思います。 思考の萌芽です。これから発展させていくための基礎です。 少しは思考の参考になるかも?

  • DigRoom

    心理学論の研究会 DigRoom の案内や報告記録です。 参加の心得:https://note.com/na_3/n/nd155e03b69bd

  • 心理学研究のすヽめ

    心理学研究を考えたり,心理学研究を論文として発表する際に役立つ情報を更新していきます。 心理学を学んでいる学部生や大学院生の卒論・修論の参考になることを意識して記事を書いていきます。

  • 高知県から結婚を考える

    【更新停止】 結婚についてあれやこれやと考えるコラムです。 こうち出会いサポートセンターが発行している『サポーター通信』にて連載中のコラム「結婚を考える」に多少加筆して連載していきます。

  • 恋窓-koimado-

    恋窓とは「恋愛相談窓口」の略称です(詳細:https://shinchology.net/koimado/)。恋愛,夫婦,婚活などの悩み相談に対して心理学を用いて回答いたします。心理学に関する悩み(心理学を勉強するためのオススメ本は?など)も受け付けています。

最近の記事

取れる選択肢と取り得る選択肢は違う

(2021.03.08に書いたブログ記事を転記したものです) 先日,婚活者向けのとある記事を読みました。その記事は,どうすれば良い出会いにめぐり会えるか,すなわち出会いの確率をどのように上げるかという記事でした。 その記事では出会いの確率を上げる方法として以下のことが書かれていました。 相手に求める条件を変える(今までより求める理想を広くするなど) いつもと違うことをしてみる(お見合い,イベントに参加するなど) 第三者のアドバイスを聞く 気持ちを変える(警戒心より

    • 婚活パーティーの際,男性が選ぶ女性はなぜ集中するのか?

      (2021.03.02に書いたブログ記事を転記したものです) コロナが流行する前,スタッフ(お手伝い)として婚活パーティーによく参加していました。 傍から見ていて興味深かったのは,男性が第一印象で選ぶ女性が極端に集中することです。だいたい6~7割,ときには9割くらい,特定の女性に集中します。しかも,さらに興味深いのは,どの女性に集中するのか,傍から見ておおよそ見当がつきます。つまり,「あの女性を第一印象で“関心がある”と選ぶ男性は多いであろうな」という女性がわかってしまい

      • 婚活における「妥協ではなく,妥当」という発言について考えてみた

        (2021.02.26に書いたブログ記事を転載したものです) 結婚支援者(婚活アドバイザーとか,結婚相談所の方とか)の方から,たまに,「妥協ではなく,妥当」「あなたに合った(妥当な)相手を選ぶことが結婚への近道」という言葉を見聞きします。 お気持ちはよくわかります。結婚希望者がまったく自分は何も努力しないのに,新垣結衣と結婚したいとか,有村架純と結婚したいとか言っていたら,「いやいや,それは難しすぎますから。現実を見ましょう。」と支援者さんが思う気持ちもわかりますし,それ

        • 「出会いがない」とはどういうことなのか?

          (2021.02.18に書いたブログ記事を転記したものです) 恋愛や結婚をしたい人の発言として「出会いがない」や「いい人に出会えない」という発言はよくみられます。実際,国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査(p.19)においても未婚者(25~34歳)が独身でとどまっている理由(結婚できない理由)のトップは「適当な相手にめぐり会わない」です。この理由を端的にまとめるのであれば,「出会いがない」ということですが,では「出会いがない」とはどういうことなのでしょうか。 「

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        記事

          読書感想|惨事ストレスとは何か

          (2021.01.15に書いたブログ記事を転載したものです) 『惨事ストレスとは何か』 from 河出書房新社災害時、被災者を救助する消防職員、自衛隊員以外にも医師や看護師、保育士、公務員などあらゆる人が深刻な惨事ストレスを受ける。その実態と対策を生々しい事例を交えて解説する。 本書感想|社会心理学とは何か本書の筆者は私の大学院時代の恩師である。先生の丁寧な指導のおかげで今の私があるが,その裏でこのような(多忙な)活動に携わっていたことを知る由もなく,先生のすごさにただた

          読書感想|惨事ストレスとは何か

          AI婚活についての一見解

          (2020.12.09に書いたブログ記事を転記したものです)  「内閣府が”AI婚活”活用を支援へ」という記事が発表されました。  背景のアルゴリズムがわからないのでなんとも言えない部分はありますが,基本的に「マッチング」という点ではメリットがあるかもしれないけれども,「少子化対策」や「恋愛・結婚の意味/意義」という点ではデメリットが大きいのではないかという風に私は考えています。  以下,現時点で考えていることを備忘録としてまとめておきます。 メリット「選択の後押しに

          AI婚活についての一見解

          基準を作ること:否定性に基づいた基準ではなく,可能性を広げる基準づくりについて

          (2020.08.25に書いたブログ記事を転載したものです)  Twitterで「婚活コンサル」を名乗る人のあるツイートを見た。趣旨は以下。  この主張の妥当性はともかく,こういった「否定性に基づく基準づくり」はご本人(婚活コンサル)の仕事を増やすためにはいいのかもしれないけれど,婚活者の可能性という点では負の作用があるのではないかと思う。  どういうことか。  まず,「否定性に基づく基準づくり」とは,「〇〇ができないとダメだから,〇〇する方がいい」という基準のつくり

          基準を作ること:否定性に基づいた基準ではなく,可能性を広げる基準づくりについて

          調査が乱発される状況

          (2020.07.30に書いたブログ記事を転載したものです)  調査に携わるものとして,最近とても気になることがあります。それは,調査(アンケート調査)が簡単に実施されることです。  ビッグデータの時代だからでしょうか,企業もよく調査をしています。たとえば,飛行機に乗ったあとに届く満足度調査はその一例です。「調査をすることで何かが明らかにできる」と考えているから多くの企業で調査をしているのだと思います。しかし,調査によって何かを明らかにするためには「調査をする」だけでなく

          調査が乱発される状況

          「薬」というワナ

          (2020.07.17に書いたブログ記事を転載したものです)  最近,海外ドラマ『ブル/BULL 心を操る天才』をよく観ています。そのなかのある回で,オキシコドンというオピオイド系の鎮痛剤は,違法薬物(ヘロインなど)依存へとつながりやすいという話がありました。「へー,そうなんだ」と思うとともに,やり切れなさもありました。  その回を観た後に調べたのですが,オキシコドンという鎮痛剤は麻薬取締り法における麻薬です。しかし,鎮痛剤として適正に使用される限りは違法ではありません。

          「薬」というワナ

          統計的差別

          (2020.07.10に書いたブログ記事を転記したものです)  山岸(1992)論文を読みました。詳細な内容紹介は先日のブログをご覧ください(もはや論文そのものを読んだ方がいいのでは?というレベルです)。  同論文は全体として面白かったのですが,「統計的差別」の分析例は,たとえば,近年見られる女性管理職の割合を〇〇にするといったアファーマティブアクションの理論的根拠に関連しており,興味を惹かれました。この分析例を山岸に基づき紹介するとともに,なぜ数値目標の理論的根拠になり

          統計的差別

          山岸論文のまとめ

          (2020.07.09に書いたブログ記事を転記したものです)  「マイクロ・マクロ社会心理学の一つの方向」という論文を読みました。山岸俊男先生が1992年に書いた論文です。この論文が書かれたということは当時そのような視点がマイナーであった,あるいは「勢いのある若手」的な視点であったということかなと思いました。  同視点は面白く,この視点を発展させていけば現在の日本の社会心理学界は現状と違ったのだと思いますが,残念なことに,少なくとも私が感じる限り,同視点はいまだにマイナー

          山岸論文のまとめ

          ドラッグとしてのナンパ

          (2020.07.08に書いたブログ記事を転記したものです)  7月8日はナンパの日らしいです。なんのためにある日なのだろうという感じもしますが,せっかくですので久しぶりにナンパについて書いてみたいと思います。 ナンパとは何か? そもそもナンパとは何なのでしょう。「ナンパの社会史」という修士論文では,「男性が見知らぬ異性に対して性的な意図をもって声をかけ,短期的な性(愛)的関係を構築してくこと」がナンパだと定義されています。あるいは,「セックスという一般的に親密度がかなり

          ドラッグとしてのナンパ

          心はどこにあるの?という問い

          (2020.07.07に書いたブログ記事を転記したものです)  院生の頃,いろいろな人に「心はどこにあるの?」と尋ねていた記憶があります。「脳だよ」「その人に備わっているもの」「人と人との間」など多種多様な答えがありました。が,当時はどれも納得できませんでした。  当時,納得できないなかでも,最もしっくりきたのが「人と人との間」でした。しかし,心は人と人との間にあるはずなのに,個人を対象として調査・実験を行うことには違和感がありました。  今振り返ると,「心は人と人との

          心はどこにあるの?という問い

          学習/発達論の展開のブックレビュー

          (2020.07.03に書いたブログ記事を転記したものです)  『パフォーマンス心理学入門』(新曜社)第1章の図1「学習/発達論の展開」に関連する書籍を日本語を中心にまとめました(2020.07.03現在)。  参考にした文献は以下です。引用文献から関連しそうな書籍を抜き出しました。 『スタンダード学習心理学』の第1章,第3章,第4章,第5章。 佐伯 胖(2014).そもそも「学ぶ」とはどういうことか──正統的周辺参加論の前と後── 組織科学,48(2),38-49.

          学習/発達論の展開のブックレビュー

          備忘録|全国結婚支援セミナー in 東京

          (2020.06.17に書いたブログ記事を転記したものです) 過去に別サイトで書いた記事ですが,ここでも確認できるように再掲します。 2019年11月10日〜11日に第9回全国結婚支援セミナーin東京がありました。NPO法人全国地域結婚支援センターと東京都が主催となって開催された結婚支援に関心のある方々が集まるセミナーです。 初日は若者を理解することをテーマに,原田曜平氏による講演「未婚化・晩婚化する若者をどう理解し、応援すればいい?」と,原田曜平氏と独身男女のトークセ

          備忘録|全国結婚支援セミナー in 東京

          相対主義ってなんだか難しいよね

          (2020.06.07に書いたブログ記事を転記したものです) 先日,久しぶりに『科学哲学の冒険』を読みました。哲学の面白さを教えてくれた,思い出深い本で,実在論,反実在論の関係について学び直したくて改めて読みました。 この本を読みながらふと「そういえば相対主義って具体的にはどういう主義なんだろう」と疑問がわきました。ですので,早速,調べてみました。 「相対主義に関するよくある質問」サイト人間,同じような疑問をもつものですね。まさにドンピシャなサイトを見つけました。黒木玄

          相対主義ってなんだか難しいよね