「人は、なぜ他人を許せないのか?」について理解したい方へ【本】

【声優 佐原誠って?】

●アルビン!&しまっピーズ「サイモン」役
●カードファイト!! ヴァンガードoverDress「コイデ」役
●ぷよぷよテトリス2「スクエアス」役
●アサシンクリードヴァルハラ「オズワルド」役
●CallofDuty:ModernWarfare:Warzone「アズール」役
●ロシャオヘイ戦記「冠萱」役
●真心が届く「チェユンヒョク」役
等のボイスを担当しております。
宜しくお願いいたします!

*この動画のトークを「だいたいの形」で書き起こしました。
*動画を観る時間取れないよー!という超絶お忙しい方向け。
*あるいはテロップがわりとしてどうぞ。

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どうも、佐原です。
【声優 佐原誠のサハラジ!!】にお越しくださいましてありがとうございます!
ではさっそくサハラジオ、始めて行きますよ、というわけで今回のテーマはこちら

「人は、なぜ他人を許せないのか?」

「佐原さん突然どうしたの?」と思われた方、いらっしゃると思います。
「なに、嫌な事あったのぉ?」と。

実はそうではなくてですね、これ、本のタイトルなんです。
「紛らわしいよ」ってね(笑

脳科学者「中野信子」さんが書かれた本で、2020年年始に発売したのですが、あまりの人気ぶりにそのあと幾度となく重版(じゅうはん)された名著なんですね。
発売から2年近く経った今も、書店の店頭に平積みされているくらい、人気のある本となっております。

ただ気をつけねばならない事があります。
どうやら本のカバーが昔とかわってるようで、「正義中毒」という文字がでかでかと表紙に書かれてる感じになっているっぽいんですね。
ある日店頭でnewカバーのこの本を見かけたとき、一瞬「新刊発売したのか!?」と思ってキャッキャと喜んだんですけど、よくみたら違いました。
売れてるビジネス系の本って、たまーに「しれっとカバーをかえて販売」するってことするので注意が必要です。

でですね。なんで突然本の話をしたのかというと、シンプルに、とても面白い本だからです。

「ビジネス書」だとか「心理学」だとか「脳科学」とか言われるととても難しそうな感じがしますよね。実際、本当に内容が難しい本は珍しくありません。

あまりに専門用語だらけすぎて、その本を読む際には隣にパソコンをスタンバイするのが必須、なんてこともざらにあります。知らない言葉を調べてみたらまったく検索に引っかからず「なんでかな?」と思ったら「作者の造語だった」なんてことすらある。

そういう本に「素人」が当たってしまった場合、確実に「2冊目はもう無い」ですよね(笑
しかも、これ以上に難しい本というのが存在するからまた厄介。

こと外国の方が書かれた本は本当に難しい。
というのも、日本の方が書かれた本に比べてページ数が多いものが多いんです。
シンプルだけど、これだけで格段に読破するハードルが上がるんですね。
ものによっては「広辞苑かな?」と錯覚するほどです。

そんで、たまに「この外国の方が書かれた本、厚みは普通だなぁ」というものがあって、これなら苦なく読み切れそうだと思ってぺらりとページをめくってみると「めっちゃ文字小さい」とかあるんですよ。

「そういう事じゃないんだよ!」と言いたい。それならばもういっそ、文字の大きさ普通にして上下巻にわけてくれ。

いや、中には上下巻にわかれてるけど、その上でページ数も多くて文字も小さいなんて凶悪なものもあるんですけどね(笑
それに加えて、日本人にまったくなじみのないたとえ話や表現を使ってくるので、理解する以前に読み切るだけでも大変です。
実際佐原さん、外国の方が書かれた本、読み切れずに途中で放置してしまったものが何冊かあります。

しかしながら、この中野信子さんが書かれた本はまったくそうではない。

佐原さんのような無学歴男でも理解できるレベルの言葉で、じっくり丁寧に書かれていますので、とても読みやすいんですね。
おまけにページ数も多くないものも多いです。この手の本になじみのない方、読みやすいのでおすすめです。もちろん玄人の方にもおすすめ。言葉や表現は簡単だけど、内容は濃いから。

しかしながらですね、この「難しい事をわかりやすく説明する」って、本当にすごい事だと思うんですよね。(なぜなら)言語レベルを落とせるって事ですから。
中野信子さんを含む、非常に読みやすい本を書かれる方は、おそらく「義務教育終了レベル」にあわせていると僕は予想します。つまり中卒が理解できる言語レベルに落としているという事です。

それができるという事は、自分が普段使っている言語はどのくらいのレベルかを判断できるメタ認知、つまり「客観的な視点」を持っているということであり、
「義務教育終了レベルはどのくらいか」という事をきちんと理解しているということであり、「言葉とは相手に伝わらないと意味がない」という「言葉の存在意義を理解している」ということであり、そして「相手が理解できるように伝えようというサービス精神がある」という事なんですね。

もうめっちゃ優秀な人だなと思うわけですよ、「いい本を書かれる方」というのは。つまり中野信子さんはおそろしく優秀であり、サービス精神まである人ですよ、そういう事なわけですね。

そんなわけで、佐原さんは中野信子さんの本を好んで読んだりします。
「何冊持ってたっけ?」と先ほど本棚を確認したら5冊ありました。「著者で本を買わない佐原さん」にはとても珍しい現象です。そのくらいには中野信子さんの本が好きです。

で、今回はこの「人は、なぜ他人を許せないのか?」について少しだけお話しようと思うのですが。

内容としてはこのタイトルの通り「気に入らないと思った他人を、必要以上に攻撃する人」について書かれております。

●何故そのような事をしてしまうのか。
●何故やりすぎてしまうのか。
●行き過ぎた攻撃の末、相手を死に追いやってしまうような悲惨な事件が現実に起きているにもかかわらず、何故それがいまだになくならないのか。
●攻撃する人の頭の中、心の中ではどのような現象が起きているのか。

そうした事をじっくり解説した本となっております。

思うに、社会の中で生きていくという事は「理不尽に巻き込まれながら生きていく」という事でもあると思うんです。その理不尽というのは「災害に巻き込まれる」といったような、誰のせいでもないようなものもありますが、昨今世界的に問題となっている「差別とか、パワハラモラハラなどの各種ハラスメント」のような、「人災」のものがありますよと。

日本でも、2020年6月に「改正労働施策総合推進法」というものが法制化された事が話題になりました。これはいわゆる「パワハラ防止法」と呼ばれるもので、パワハラという行為が法律で禁止された、というそういう事です。

またこの法律で、各大手企業に対して「ハラスメント対策が義務化」されました。いま「大手企業」と申しましたが、中小企業に関しては「2022年4月1日からハラスメント対策義務化」だったと思います。中小企業でハラスメントにお悩みの方、もう少しの辛抱ですよ(笑

このような「ハラスメント等の人災とどう向き合うか」、これがこの「人は、なぜ他人を許せないのか?」のテーマの一つとなっているんですね。

このような「理不尽な攻撃をされた事いっさいありません!」という方、おそらく一人もいないと思うんです。なので今回この本を紹介してみよう、と思ったわけですね。

いや、勝手に「いないと思う」なんて断言しましたけど、いたらごめんなさい(笑

いやでもね、そういう人災経験のない方にもこの本はおススメですよ!
「世の中には、こういう事で悩んでいる人が一定数いるんだな」と学ぶことは、共感性を育む上で大切な事ですからね。それにそういう感覚と知識がないと、知らず知らずのうちに、他人に対してパワハラモラハラしてしまうかも…?(笑

だって、パワハラとモラハラの基準を理解していないということは、その境界線がわからないという事なわけですから。境界線がわからなければそうと知らずその線を踏み越える可能性、大いにあると思うのです。

真面目な話、未来永劫自分が「加害者にならない」なんて保証はどこにもないわけでしてね。この「加害者にならないために」というものも、佐原さんが本を読むモチベーションになっていたりもします。

それに人間は、「自分の知識と経験の中からしか物事を考えられない」わけですから、知識が多い事はそのまま思考力につながるわけでして。ですから、自分が興味あるなしに関わらず、ある程度は意識して能動的に、色々な知識を身に着けるといいと思うんです。なので、パワハラモラハラでお悩みじゃない方も、この本を読むことをおススメしたいわけでございます。

そしてもちろん、今まさにそういう事でお悩みの方は、是非この本を読んでみてほしい!理解を深める事で、対処法が見つかるかもしれませんからね!!

まぁ理解を深める事で、よりパワハラモラハラに対して嫌悪が強まるかもしれませんが…(笑

とまぁこんな感じでざっと本をおススメしておいてなんですが…

実は佐原さん「人に本を薦めるという行為」について、本来あまり乗り気ではないんですね。

「嘘でしょ!?今までの話なんだったの!?」そう思われた方…この話、最初はこのまま続けようと思ったんですけど、別の機会に回そうと思います!なんだかとっても話が長くなりそうな予感がしているので(笑

そんなわけで、「なぜ本を薦める事に乗り気ではないか」の話はほかに回すとして…今回言いたい事は「中野信子」さんの「人は、なぜ他人を許せないのか」がお薦めですよというお話でした。

というか中野信子さんの本は全部おススメです。
どれを読んでも絶対面白いし、読みやすい。
ですから、この「人は、なぜ他人を許せないのか?」じゃなくてもよいので、是非一度、著書をチェックしてみてください!!
宜しくお願いいたします。

というわけで、「人は、なぜ他人を許せないのか?」いかがでしたでしょうか?
最後にこの本の、佐原さん的に興味がそそられた小見出しを読み上げて終わろうと思います。

●多様性を狭めた集団は滅亡に向かう
●愚かさの基準は国によって異なる
●人格攻撃と議論の決定的な違い
●正義中毒の快楽と苦悩
●正義中毒を乗り越えるカギはメタ認知
●自分にも他人にも一貫性を求めない
●対立ではなく並列で考える

何か気になるテーマはありましたか?

それでは、最後まで聴いて下さってありがとうございました!
それでは、またね!



【了】



佐原誠のTwitter
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