レポート/押上〜油田カフェ「すみだのかたち さんぽとミニライブ」
こんにちは!「さんぽチーム」のゆりえるです。このnoteでは、2022年10月1日に実施された「すみだのかたち さんぽとミニライブ」の様子を写真と動画を中心にお届けします。
「すみだのかたち さんぽとミニライブ」とは?
本イベントは、マリンバ奏者の野木青依、音楽家のMC.sirafu、コーディネーターの宮﨑有里による「さんぽチーム」が主催するイベントです。
錦糸町、東向島、八広など、墨田区のさまざまな地域をさんぽチームと参加者で散歩し、そこで見つけたこと、感じたことを共有・記録します。散歩の最後には、みなさんと歩いた軌跡や記憶をもとに演奏家の2人が即興演奏を披露しました。
スカイツリーのふもとで待ち合わせ
ここからは10月1日に実施された「すみだのかたち さんぽとミニライブ」最終日の様子をレポートします。
この日の集合場所は「押上駅」。毎度言いますが、この日も台風が危ぶまれていたのに、暑いくらいの晴天に恵まれました。3日とも天気に恵まれたこの幸運はなんなのでしょうか、、
墨田区の北側へお散歩スタート
この日はベビーカーに乗ったお子さんや小学生も含めて、10名が参加してくださいました。今日一日の流れや注意事項を確認し、ゴール地点「油田カフェ」を目指して、お散歩スタート!
写真を見ながらひとりひとりの好奇心を共有
1時間程度歩いて、ゴール地点「油田カフェ」に到着。油田カフェを運営する「株式会社ユーズ」さんは、東京地域で使われた家庭や事業者の天ぷら油を回収し、二酸化炭素を増やさないバイオディーゼル燃料などへの再資源化をおこなっています。
演奏の前に、(株)ユーズ/(株)TOKYO油電力代表の染谷ゆみさんから、会社の取り組みやごみだと思われる使い終わった油は大事な資源であるというお話を聞かせていただきました。
お散歩をしながら参加者には、気になった景色やものを写真に撮ってもらっていました。そしてここからは、ひとり1枚お気に入りの写真を選び、スクリーンに映し出して、その写真のお気に入りポイントや気になったところを話してもらいました。
その写真を"演奏のもと"に、野木さんとMC.sirafuさんが即興演奏を披露。全部ご紹介したいところなのですが、、一部をご紹介します!
即興演奏
空や足元が撮られた写真5枚を選ばれた参加者。太陽の輝く青い空と、赤と白のタイルが印象的な地面が目に入ります。
参加者からは「いろいろな街を意識して見て歩いたのはなかなかなくて、意識して見ようとした街のなかがとても新鮮でした。上見たり下見たり、後ろを振り返ってみたり意識をしてみました!めちゃんここういう機会ないので楽しかったです!気になったポイントは難しいですね、犯人はいなくて日常ぼのぼの系みたいな!あ、でも影を意識していました。」とのこと。
この写真を"演奏のもと"にこんな演奏がうまれました!
野木さんは「写真のなかのいろんな白が目について、楽器の上に白が散らばっているような、ランダムな演奏になりました」、MC.sirafuさんは「3人で演奏しているような気持ちでした」とのこと。
マリンバとスティールパンの楽器を手で触って振動を感じていた参加者には、どのような演奏に感じられたのでしょうか。
最後に今日1日を"演奏のもと"に、お二人が即興演奏。写真からうまれたフレーズや音が散りばめられたスペシャルな演奏です。
また参加者のみなさんには、マリンバやスティールパンのまわりを自由に歩きながら、散歩するように演奏を聴いていただきました。
散歩の様子も含まれた動画をぜひご覧ください!
ひとりひとりの視点が創造のもと
会の途中、参加者から「小さい頃、自分も絵を見て演奏していた記憶があるのですが、大人になって全然できなくなってしまって。それがなぜなんだろうと思っていましたが、きっと大人になって「気にしない能力」が身に付いてしまったのかなと、今日思いました。」という感想をいただきました。
「さんぽとミニライブ」を3日間通してわたしは、野木さんとMC.sirafuさんの発想や演奏の自由さ、世界を自分の心で捉える姿を間近で見させてもらいました。
かつ、参加者おひとりおひとりの「これはなんだろう?」「ちょっとおもしろく見える」「こんな意味や物語があるのかな?」と気になったポイントは、ほかの誰にもないユニークでおもしろい視点ばかり。
改めて、「ひとりひとりの興味関心が創造のもと」なのだと思わされる時間でした。
「さんぽとミニライブ」またどこかの地域で開催できたらと思っています。もしイベントや芸術祭など、機会がありましたらお声がけいただけたら嬉しいです!!!
撮影・編集:奥村直樹、長谷川真里絵
執筆:宮﨑有里