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「深夜放送が青春だった頃」
「僕の昭和スケッチ」イラストエッセイ185枚目
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ラジオの深夜放送を聞いていて明くる日眠くて、眠くて、、、
なんて頃ありませんでしたか?(笑)
深夜放送は、ディージェイが日本全国数多の視聴者に向けて発信しているのですが、受け手側は大抵は一人でラジオから流れてくる声や曲を深夜に聞いています。すると、自分がディージェイと個人的に繋がっているような不思議な親和感が生まれます。深夜という独特の時間を誰かと共有しているというある種の連帯感のようなものありました。
オールナイトニッポン/ニッポン放送
深夜放送の草分け的存在で1967年に放送開始。
ディージェイの糸井五郎さんはあっという間に若者たちのハートを掴みました。あのねのねも僕らを楽しませてくれました。1974年からは、笑福亭鶴光が登場し艶っぽいネタも面白く、大人気を博しました。
パックインミュージック/TBSラジオ
何と言ってもナチチャコの二人の軽快なやりとりが楽しく、金曜日は宵っ張りでラジオの前にいたものです。お二人は恋人でも何でもないのですが、深夜に聞いているとそんな風な勝手な憶測も生まれて、それも僕らを楽しませてくれました。
セイヤング/文化放送
落合恵子=レモンちゃんの愛称でした。懐かしいですね〜。
みのもんた、土井まさる、吉田照美もジョッキーとして大活躍!
ヤングタウントーキョー/TBSラジオ
若き日の桂三枝が大人気でした。
いすゞ歌うヘッドライト〜コックピットのあなたへ
日野ダイナミックスコープ 走れ!歌謡曲
いずれも深夜3時からの放送でトラック運転手をターゲットにした名番組。昭和の香り満載でした。これを聞いていると、あっという間に夜明け真近!(笑)。この背景には、何よりも1970年から90年代にかけてのトラック台数の激増がありました。
他にも北山修、さだまさし、吉田拓郎など名だたるフォークシンガーが色々な番組でディージェイを務め、僕らを楽しませてくれました。
僕も仕事をしながらよく深夜に聞いたものです。
深夜放送が最盛期だった昭和。
あの頃、皆さんはお幾つ位でしたか?
*深夜放送のベースになっているのは、トランジスタラジオとカーラジオの普及がベースにあります。家族で一台のラジオを聴く時代から一人一台で聞く時代となり、いわば公共放送のパーソナル化が始まったのです.
<©2023もりおゆう この絵と文は著作権によって守られています>
(©2023 Yu Morio This picture and text are protected by copyright.)