2024
人生ゲームで荒稼ぎしまくっていたらいつの間にか2023年が終わっていた。
中学から付き合いのある友人、所謂マブダチ2人と
「飲みながらひたすらホテルでボドゲをする」という
謎のイベントを毎年年末に開催しているのだが
僕はこの時間が結構好きだ。
彼女がいるときでも年末はこのメンバーで集まっていたくらい
このイベントは毎年のちょっとした楽しみである。
2023年は悲喜こもごもの1年だったけれど
鬱病になった前年より、というかここ数年の中で
一番いい年だったような気がする。
大金を手にしたとか、怒涛のモテ期が到来したとか
特別何かが起こった訳ではないけど
「ほんの僅かではあるが、自分は進歩している」
という確信を得られた年だった。
鬱病になって、家族や友人や恋人など
頼れるはずの人たちが周りにいたにも関わらず
毎日死ぬことばかり考えていたあの時。
約1年半でどん底から(しかも抗うつ薬を使わないというスタンスを崩さず)
ここまで復活できるなんて思ってもいなかった。
その時の自分宛てに、未来の自分からのメッセージとして
2022年から2023年に起こった変化をここに書き記そうと思う。
①2022年:外に出れるか否か、良くて半日動けるかどうか→2023年:1日中(しかもほとんど予定通りに)活動できるようになった(◎)
鬱を患った年は、外に出たり人と会う気力もなければ、それらが恐怖だった。
誘ってくれた友達との予定もドタキャン当たり前だったし、当時いた彼女とのデートプラン変更も当たり前。
それでも嫌な顔せずリスケしてくれたり、車で連れ出してくれたりとかしてもらえたのには本当に救われた。
そんなコンディションだったのが、2023年の後半には1日中出掛けることができるようにもなり
苦手だった外食や電車に乗ることも(調子の波はあるものの)できるようになった。自分にとっては相当な進歩である。
これに関しては睡眠・運動・朝散歩(+実際に効果があるのかは分からないが当時通っていたTMS治療)を地道に続けていたのが大きかった気がする。
②2022年:ほぼ虚無→2023年:いろいろな物事に興味が湧くようになった(◎)
2022年は、ファッションや創作活動、テニスなど
ありとあらゆる物事への興味・関心がなかった。
何かしていないと死にたくなりそうなのでとりあえず取り組んではみたものの、楽しいと思いながら取り組むことがほとんどできていなかった。
それが翌年には、鬱病になる前ほどではないが
前述した自分の趣味に加え、今まで経験したことのない事への興味を
少しずつ持てるようになったり
(2023年のほぼ終盤ではあるが)人との交流への欲求が出始めるなど
日常に張り合いが出てきた。
これは自分の体調が回復してきたこともあるが、調子が悪い時でも
常に誘ってくれたり刺激を与えてくれる友人や家族がいたことが大きかったように思う。
③2022年:何かあってもなくてもすぐ死にたくなってた→2023年:人間関係や自身のことで悩んだり疲れたりすることはあってもある程度自分でリカバリーができるようになった(◎)
鬱病真っ最中は
引きこもりをしている事への劣等感、世間とのズレ、こんな自分でも好きでいてくれると思っていた拠り所=彼女との別れetc…ことあるごとにすぐ反芻思考に陥り、死にたくなっていた。
変な気を起こして死のうとしそうだったから、家に一人でいるのも怖かった記憶がある。
そんな状態から
落ち込んだり疲弊することは沢山あっても、長引かせずかつ自力でリカバリーが出来るようになった。
これに関しては
「何かモヤモヤしたらすぐに書き出す」
「頼るのが苦手だからこそ、意図的に人に愚痴る」
「カウンセリングに通い始めた」ことがかなり効果があったように思う。
④2022年:生きてるだけで偉いと思えていた→2023年:回復し、出来ることが増えてきたからこそ自信がなくなった(△)
2022年の終盤、鬱病の回復期に入ったであろう頃から
日常の些細なことにもありがたみを感じるようになったり
ドン底を知ったからこそ、小さなことでも自分が出来たことを一つ一つ褒めることができていた。
出来ない事があっても、「いや鬱病なんだからできなくて当たり前じゃね?」と自己受容ができていた。
それが2023年には、本当にありがたいことに
行動範囲が広がったり、体力が増えたり、意欲が出てきたりなど
出来ることがかなり増えた。
それに伴い、自分に求めることが増えるようになり
「~が出来た自分すげえ!」から「出来ると思ってたのに~が出来なかった…」と自分のハードルを越えられず落ち込むことが増えた。
まあ鬱病になる前のような「~が出来ない自分には価値がない」という完璧主義的な傾向はだいぶ緩和したし、ある程度「努力して出来ないものは仕方ない」と割り切れるようになったものの
出来なかった物事以外でも自信が持てなくなり、前年以上に引っ込み思案になってしまっていたのは問題である。
⑤2022年:ややローギアで一定→2023年:良くも悪くも感情の起伏が大きくなった(○)
2022年は「基本虚無でたまに笑うくらい、アクシデントがあってもそもそも怒る気力がないのでやっぱり虚無」といった感じだったが
翌年は感情が復活してきたため
機嫌のいい時は沢山笑うしハイテンションだが、機嫌が悪い時は些細な事で苛立つようになった。
元々短気かつASDなので、予想外の出来事やアクシデントに弱いのはあるが
それを自覚したと同時に、だいたいの物事は自分の機嫌次第でどうにでもなるという事が分かった。
というのも一時期、マッチングアプリで無双(笑)していた頃
僕はある種の自信に満ちていた。
ただ実際に今より優れた人間だったかと言われるとそこまで違いがないように思う。
むしろ今以上に世間知らずで根本の自己肯定感も低かった。
それでもその時期は
従来より外交的に人と交流が出来るようになっていたり、
自分の考えを人に言えるようになっていたり、あれだけ苦手だった"食後に特急電車に乗る"という事すら出来ていた。
容姿を褒められたりコミュ力を評価してもらうことが有難いことに多かった。
それは一番コンプレックスだった異性関係をクリア(?)できたことで
自分はデキるという「思い込み」が自分にバフをかけていたんだと思う。
そのバフにより自信と余裕が後からついてきたんだなぁと。
これらの振り返りを踏まえて・・・
今まで新年の抱負なるものを言わされる言う機会が多かったが
1年後に覚えていた試しが一度もない。
だが昨年は自分にとっては過去イチ気づきが多かった1年だったため
自分の"気づき"の鮮度が落ちないうちに、最後に2024年の抱負を書き記しておこうと思う。
1.「根拠のない自信」を味方につけ、自分をもっと前向きに動かす
2.「楽しい」と思える時間の総量を増やす
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?