2分で読める子育てエッセイ№706『揚げたて』
我が家では、店名の数字を足したら18になるコンビニの「棒にぶっ刺さった唐揚げ4個」が大人気。
それも、小3の息子が週1のサッカー帰りに
「食べたい~!」
と言うのが恒例行事。
早くも買い食いの楽しみを覚えてしまったらしい。
「食べたい時に食べられる幸せを知っているので仕方ない」
という思いと、
「もう夕飯つくっているのに・・・ちぇっ」
という心の葛藤、そして、息子との険悪な対決を数回経たとき、ある事件が起こった。
いつものお店にそのお気に入りの商品が1本しかなかった。
なんてこと・・・どう少なく見積もっても最低4本は必要なのに。
実はその前にいったお店では「ケースに出ているだけです」って断られたばかり。けれど、ダメもとでこう聞いてみた。
「この唐揚げ、4本欲しいです。ありますか?」
すると、体育会系のさわやかな店員さん。
「お時間いただきますけど、必要な本数だけ何本でも揚げますよ~」
揚げたて? 初めて!
嬉しくなって、車の中で早速、試食してみた。
「サクッ!」
なんということでしょう~。
今まで食べていたものとは完全に別物。
熱々のカリカリのサクサクなのに中はジューシー。
ワタクシ、一瞬で揚げたてのトリコになった。
「追加が要る~!」
もう一回店内に入ると、さっきの店員さんが、揚げたてをケースに補充していた。
「もう4本くださ~い!」
揚げたてがおいしかったと感謝を伝えると、思わぬ秘策を教えてくれた。
「お待ち頂ければ、いつでも揚げたてをご用意できます。電話予約もできますので、待ち時間なしでお渡しもできますよ~」
※
昨日、お店に取りに行ったとき、店員さんににこやかに出迎えられた。
「あ!こんばんは~出来ていますよ~。いつもありがとうございます!」
いつも・・・そう、あれからもう何回も利用させてもらっている。
「息子がサッカーの日は、ここの唐揚げの日!」
が、多くなってきた。
ところで、ワタクシ、1つだけ気がかりなことが。
コンビニでは店員さんの間で、お客さんにあだ名がついていると小耳にはさんだ。
一体ワタクシにはどんなあだ名がついているのか。
揚げたて唐揚げ?
〇曜日の唐揚げ?
飽きないの?唐揚げ?
身体のうちの半分は唐揚げ?
もう少し、通ったら思い切って正解を聞いてみよう。
「唐揚げ・・・お姉さんです」と答えたら、ほぼ間違いなく「唐揚げおばさん」と言っていると思われる。
うけけ。
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